今週のクレジット市場=一般債は供給減で需給ひっ迫、CDS指数は方向感乏しい
<対国債スプレッド>
政保債(地方公)10年 3.5─4.0bp 銀行債(みずほ)5年 25─26bp
地方債(都債) 10年 7.5─8.0bp 電力債(東電)10年 12─13bp
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[東京 16日 ロイター] 今週のクレジット市場で一般債は需給に対するひっ迫感
が強まる可能性が出ている。国内普通社債(SB)の新規発行が低水準にとどまってお
り、余剰資金を潤沢に抱える投資家の運用難は深刻だ。金利上昇にいったん歯止めがかか
ったことから、国債に比べて利回りが高い一般債への需要が一段と強まりそうだ。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場は方向感に乏しい展開が予想されて
いる。良好なSB需給を背景にタイト化しやすい。株価先行きへの不透明が払しょくされ
ていないため、積極的にリスクを取る動きは限定的との見方が出ている。
一般債に対する買い需要はおう盛だ。前週は地方債・財投機関債の起債ラッシュとなっ
たが、いずれも順調に消化された。貸出低迷で資金需要が乏しい地方金融機関が余剰資金
を債券投資に振り向けていることに加えて「年金勢もインデックス系を中心にショートに
なっているクレジット物への投資を積極化させている」(国内金融機関)ためだ。地方債
は流通市場で調整目的の売りが出たとしても「売値と変わらない価格で買われてしまう」
(別の国内金融機関)状況だ。
地方債は16日に大阪府(期間5年)、17日に東京都(期間10年)の起債が予定さ
れているが、現段階で無難に消化されそうだ。
また、国内SBの新規発行が低水準にとどまっていることも需給ひっ迫を強めている。
企業は設備投資などの資金需要が低迷しており、社債発行圧力が強まりにくい。「投資家
は12月の大量償還を控えており、一般債の発行が盛り上がらなければ、国債投資に資金
を振り向けざるを得ない」(生保)との声も出ている。
CDS市場で指標とされるiTraxxJapanシリーズ12ITJJP5Y=GFは100
台前半レンジで推移しそうだ。国内SBの需給ひっ迫を受けヘッジ需要も後退している。
一方で、グローバル経済先行きに対する強弱感が対立。株価先行きに対する不透明感も払
しょくされていない。また、アイフルや日本航空の経営再建問題なども取引手控え要因と
して意識されやすい。特にアイフルCDSは債権者決議日となる12月末にデフォルトに
なる可能性もある。「クレジットイベントのトリガーを引いた場合、回収率がまったく読
めない」(邦銀)という。決算を控えた海外勢も積極的に動きにくいため、ポジションを
一方向に動かしにくい相場展開となりそうだ。
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