長期金利1.3%台半ばまで上昇の可能性、増額5年債の入札無難予想=今週の円債市場
[東京 13日 ロイター] 今週の円債市場では、長期金利の代表的な指標となる10年最長期国債利回りが1.3%台半ばまで上昇する可能性があるとみられている。幅広い年限で循環物色を行ってきた投資家は、金利が大幅に低下したことから、持ち高調整の売りを優先するとの見方が複数出ていた。16日入札の5年利付国債(2兆3000億円、2014年6月20日償還)は、前回債から表面利率(クーポン)が引き下げられる可能性があるが、銀行勢の潤沢な運用資金を集め、入札は無難に通過するとの見方が多い。発行額は前回債から3000億円増額される。
国債先物9月限の予想レンジは138.20円─139.10円。
10年物最長期国債利回りの予想レンジは1.350%─1.265%。
前週の現物債で各ゾーンの金利が急低下したことから、今週は調整する場面が増えるとの見方が多い。調整の幅に関しては、需給が悪くないので、大幅な調整にはならないとみられている。相場展開について、大和証券SMBC・チーフストラテジストの末澤豪謙氏は「高値圏でのもみあいになるとみている。急激な金利低下は止まり、レンジ相場へいったんは移行する局面を想定している」と述べた。買い進むには材料が乏しく、今週は手詰まり感が強まってくる可能性があるとの声も聞かれた。
5年利付国債の入札が16日に予定されている。複数の市場参加者によると、市場実勢から判断して、0.7%クーポンになる可能性が高い。0.7%クーポンは、前回債の0.9%から0.2%下げとなり、今年1月債(第79回)以来となる。発行額は前回債から3000億円増額の2兆3000億円を予定している。入札について、みずほ証券・チーフマーケットアナリストの三浦哲也氏は「(5年債は)短期債と比較して割高感がなく、悪くない入札結果になるとみている。銀行勢の余剰資金からすれば、増発分は吸収できる」と述べた。前週の40年債のようにやや低調な入札も出てきており、増発額が多い部類となる5年債の入札だけに、好不調を示すテールが流れるようなことがあると、今後の入札へ警戒感が出てくるとの見方が複数あった。
14─15日に日銀金融政策決定会合が開かれる。会合について、末澤氏は「基本的に金融調節の方針は変わらない。社債買い取りなど企業金融支援の特別措置を10月以降も延長する方向でのニュアンスが打ち出される可能性がある」と述べた。マーケットへの影響はほとんどないとみられている。市場では「延長しないという
ことになると、出口戦略が動き始めたということで思惑が交錯するが、相場は延長をすでに織り込んでいる」(外資系証券)との指摘があった。
(ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者)
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