ユーロ円金先は高値圏で推移、株安/円高なら逆イールド解消せず=来週の短期市場
[東京 1日 ロイター] 来週の短期金融市場で、ユーロ円3カ月金利先物は高値圏で推移するとみられる。米国経済の行方になお不透明感があり、株価の本格回復には時間がかかるとの見方が大勢。年央にかけての景気減速を見越した中心限月と期先物の逆イールド解消には至らなそうだ。無担保コール翌日物金利は、おおむね誘導目標に沿った展開が予想される。
翌日物金利の予想中心レンジは0.50%─0.51%。
3カ月物FB流通利回りの予想レンジは0.54%─0.56%。
ユーロ円金先の高値推移が見込まれているのは、先行きの米国経済に不透明感が強まっているのが背景。米商務省が先月末発表した2007年10―12月期の米実質GDP(国内総生産)の伸び率は、前期比年率0.6%にとどまり、サブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅融資)問題の深刻化が実体経済に波及していることを裏付けた。
とりわけ住宅投資の落ち込みが鮮明となり、民間住宅投資は前期比マイナス23.9%と26年ぶりの大幅減。「外需依存型の日本経済への影響は避けられない」との見方は根強い。
邦銀の運用担当者は「株価の本格反転の兆しがみえず、金先相場は高値圏での上下が続きそうだ」と話す。国内金融機関の調査担当者は「今晩発表される1月米雇用統計が予想を上回れば、楽観論から金先は売り物がちになろうが、相場の大幅修正には至らない可能性がある」と指摘した。
8日に発表される12月機械受注(船舶・電力除く民需)の事前予想がさえないのも強気予想の一因。ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、12月機械受注は前月比マイナス0.9%となり、2カ月連続の減少となる見込み。予測通りなら10―12月期受注は内閣府見通しを下回ることになる。株式市場で売り材料視されれば、金先相場の下支え要因として意識されそうだ。
中心限月2008年6月限と期先となる9月限の逆イールド解消に関しては、「日経平均株価が1万4000円台に回復し、ドル/円が110円に戻らなければ難しい」(国内証券)との指摘があった。
一方、無担保コール市場では4日の税揚げによる資金不足以外、主な需給要因がないため、翌日物金利は安定的に推移するとみられる。「年度末越えの資金に本格的なプレミアムが乗るのは3月に入ってから」(短資会社)との指摘があり、期間2カ月のターム物金利は横ばい圏にとどまりそうだ。レポGCレートは、0.55%付近が参加者の目線。
財務省は5日に6カ月物割引短期国債(431回債、8月11日償還)、6日に3カ月物政府短期証券(498回債、5月13日償還)の入札をそれぞれ実施する。市場参加者によると、足元の取引水準に基づく落札予想は6カ月物が0.51―0.52%、3カ月物は0.55―0.56%。参加者からは「6カ月物には、なお思惑的な買いが入りやすい」(国内金融機関)との声が聞かれる。
前回債の最高落札利回りは6カ月物TB429回債(7月10日償還)が0.5645%、3カ月FB497回債(5月8日償還)は0.5502%。
(ロイター日本語ニュース 山口 貴也記者)
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