利下げ観測はく落後も金先は軟調、連休に向けた資金繰りに注目=来週の短期市場
[東京 18日 ロイター] 来週の短期金融市場で、ユーロ円3カ月金利先物は安値圏での推移が続く見通し。日米の利下げ観測の後退などから、金先は大幅上昇した相場の修正が続いている。ただ、すでに高値から大幅安となっているうえ、日銀の利上げの可能性が見込めないなかでは、一段の下げには新規の手がかりが必要だとの見方も出ている。
無担保コール市場では、月末から5月上旬にかけてのターム物取引に注目が集まる。海外勢が調達に急いでいないことからレートの上昇は限られているものの、運用サイドが連休を挟む資金の出しに慎重になっており金利上昇の火種はくすぶっている。無担保コール翌日物金利は、誘導目標(0.50%)を中心に推移する見通し。
翌日物金利の予想中心レンジは0.48%─0.52%。
3カ月物FB流通利回りの予想レンジは0.56%─0.59%。
<金先は安値圏、利下げ観測後退しても反発力は鈍い>
ユーロ円金先は、安値圏でのもみあいが予想されている。金先は1月下旬にかけて、米国の利下げ継続や日銀の利下げの可能性を織り込んで急上昇した後、強含んだ相場を修正する動きが続いていた。今週は、米金融機関の決算が予想ほど悪いものではなかったため、米連邦準備理事会(FRB)が今月で利下げを打ち止めするとの観測が台頭。日銀の金融政策に関しても、白川総裁が誕生して以降は利下げの思惑が大幅に後退した。これに伴い、金先の買い持ちポジションを膨らませていた海外勢からの需給調整の売りが主導し、金先の下げが加速した。また、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)、東京銀行間取引金利(TIBOR)が高止まりしていることも上値を抑制した。反発力の弱い地合いが継続しそうだ。
ただ、これまで大きく相場が下落しており「利下げ観測の後退による売りはそろそろ一服するのではないか」(国内金融機関)との見方も増えている。利上げ観測の再燃など金先のさらなる下落を促す材料も見当たらないことから、来週にかけては「いったん下値を固める時間帯」(別の国内金融機関)とみる声もあった。
<連休に向けた資金繰りに注目、翌日物は安定推移>
月末からの連休に向けた資金繰りが活発になってきている。連休を挟む資金供給オペの落札利回りは0.5%後半での推移が続いているものの、応札額が5倍以上に膨らむなど資金需要は根強い。コール市場のターム物取引では、証券勢や信託勢の調達で0.5%半ばから後半での取引が成立している。
今後、ターム物取引のレート形成を左右するのは外銀勢の動向。海外市場が比較的、落ち着いていることなどから、このところ円市場での外銀勢の調達意欲が少なくなっている。足元では資金の運用側に回る外銀の動きがみられ、ターム物でも目立つほど資金調達に急ぐ向きはいないという。ただ、連休を意識して資金の出しが鈍っており、海外勢が調達意欲を強めるような場面ではレートが一段と上昇する可能性が警戒されている。
無担保コール翌日物は、概ね誘導目標近辺での推移となる見込み。準備預金の積みの初期段階であることから、大手邦銀を含め金融機関は着実に積みを進めるため、しっかりと資金調達に動くとみられている。
(ロイター日本語ニュース 田中 志保記者)
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