国庫証券利回り調整か、日銀オペ延長は材料視せず=今週の短期市場
[東京 13日 ロイター] 今週の短期金融市場は、急ピッチで低下していた国庫短期証券の流通利回りが節目の0.15%付近で足踏みしそうだ。カネ余りの一方で業者の荷もたれ感も出始めており、週内に予定される新発債入札を受けて調整局面入りする可能性もある。日銀は14、15日に開催する金融政策決定会合で9月末に期限を迎える「異例の措置」の延長を検討する見通しだが、材料視されることはなさそう。無担保コール翌日物や現金担保付き債券貸借(レポ)のジェネラル取引は安定的に推移するとみられる。
翌日物金利の予想中心レンジは0.09%─0.11%。
3カ月物国庫証券流通利回りの予想レンジは0.14%─0.16%。
余剰資金を抱えた銀行など民間金融機関の資金流入で、3カ月物の国庫証券の利回りが急ピッチで低下。6日には0.140%で取引され、運用難の深刻さを浮き彫りにした。
今週も、こうした資金が流入する構図は続きそう。財務省は13日に1年物T―Bill(39回債、2010年7月20日償還)、14日には3カ月物T―Bill(40回債、10月19日償還)の入札をそれぞれ実施する。8日入札の3カ月物(38回債、10月13日償還)の落札金利は、最高利回りが0.1547%、平均は0.1520%。週内の入札では、1年物で0.17―0.18%、3カ月物で0.15%台が目安になるとの読みが多いようだ。
一方で、証券会社など業者の荷もたれ感を懸念する声があり、ひとまず踊り場を形成するタイミングとの見方もある。市場には「在庫の重さが響き金利上昇に転じる可能性がある」(国内証券)との指摘があった。
日銀は14、15日の金融政策決定会合で、コマーシャルペーパー(CP)や社債の買い取りなど企業金融支援策の効果について点検する。しかし、現時点では「異例の措置」の解除に慎重な意見が多いため、こうした措置を延長する方向で検討することになりそうで、参加者からは「市場は日銀オペが延長されることを織り込んでおり、材料視されることはない」(短資会社)との声が聞かれた。ユーロ円3カ月金利先物は、動意に乏しい相場展開が続きそうだ。
準備預金の積み最終日が迫り、無担保コール翌日物は一定の調達需要が見込まれるが、金利跳ね上がりには至らず安定的に推移する見通し。レポGCに関しても、おおむね0.11―13%付近での推移にとどまるとみられる。
(ロイター・ニュース 山口 貴也記者)
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