シドニー外為・債券市場=豪ドル5週間ぶり高値近辺、3年債急落
[シドニー 21日 ロイター] 週明け21日のシドニー外国為替市場の豪ドルの対
米ドル相場<AUD=>は、約5週間ぶりの高値に上昇した。豪卸売物価指数(PPI)が大き
く上昇したため、豪準備銀行(RBA、中央銀行)が近く引き締め傾向を放棄するとの期
待が後退した。
リスクの高い資産や高金利通貨への需要が高まったことも豪ドルを押し上げた。この日
の豪州や周辺地域の株価は、米株高に追随して上昇。投資家の間では、世界的な信用危機
が最悪期を脱したかもしれないとの見方が広がった。
第1・四半期の豪卸売物価指数は前期比1.9%上昇し、市場予想(1.0%上昇)を
上回った。前年同期比では4.8%上昇し、ロイターが実施した調査による予想(3.9
%上昇)を上回った。
同統計を受けて、23日発表の消費者物価指数(CPI)が強い数字になるとの見方が
強まり、多数の市場関係者がRBAの年内利下げ観測を後退させた。
ANZの上級通貨ストラテジスト、トニー・モーリス氏は「PPIは予想を大幅に上回
り、利下げが議題から外れた」とした上で、「インフレ圧力が依然強く、金利が低下する
よりも上昇するリスクがあると統計は示している」と語った。
午後4時20分時点で豪ドル相場は1豪ドル=0.9405―0.9407米ドルと、
18日のシドニー市場終盤の0.9390―0.9392米ドルから上昇した。一時、
3月17日以来の高値となる0.9409米ドルをつけた。安値は0.9316米ドル。
対円でも7週間ぶりの高値に上昇し、1豪ドル=97円79銭。リスクの高いキャリー
取引への投資意欲が高まった。
PPI統計を受けて投資家らが目先の利下げ観測を後退させる中、豪債券先物の利回り
は、特に短期債で大幅上昇した。これを受けて3年債相場YTTc1は0.175ポイント
安の93.59と、4年ぶりの大幅な下落となった。
〔豪ドル/米ドル〕
0620GMT 0.9405―0.9407
0200GMT 0.9360―0.9363
前営業日終値 0.9390―0.9392
〔10年債先物6月限〕(カッコ内は前営業日終値比)
0620GMT 93.690( 0.090)
0200GMT 93.720( 0.060)
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