スペインとイタリアのインフレ率が低下、ECBへの利下げ継続圧力に
[マドリード/ローマ 5日 ロイター] 2008年12月のイタリアとスペインのインフレ率が予想以上に低下した。これを受けて、ユーロ圏全体のインフレ率が欧州中央銀行(ECB)の目標としている2%を下回り過ぎないよう、ECBに利下げの継続を促す圧力が強まっている。
深刻な景気悪化に食品、コモディティ価格の急落が加わり、スペインのインフレ率は10年ぶり低水準の前年比1.5%に低下した。イタリアのインフレ率は11月の同2.7%から07年10月以来の低水準である同2.3%に鈍化した。
ユーロ圏ではこのほかドイツとスロベニアのインフレ率も急低下し、エコノミストはユーロ圏全体のインフレ率がECBの2%の目標を下回るとの見方を強めている。
ECBのパパデモス副総裁は4日、ユーロ圏経済を守るためには一段の利下げが必要な可能性があると述べるとともに、デフレを阻止する必要があると強調した。
副総裁は米国経済学会(AEA)の年次会議に出席した際、記者団に「物価安定の維持を確実にするため、われわれは(金利政策の)タイミングや規模に関して必要なことを実行する」と話した。
5日の外為市場ではユーロが対ドルEUR=で12月中旬以来の安値に下落したが、一部のトレーダーはこれについてECBの利下げ期待が高まったためと説明している。
ECBは昨年10月以来、政策金利を1.75%引き下げて2.5%としているが、市場関係者は1月15日の次回理事会で50ベーシスポイント以上の追加利下げが実施されると予想している。
スロバキアの加盟で現在16カ国となったユーロ圏のインフレ率は、昨年夏につけた4%のピークから徐々に低下している。
スペインとイタリア、ドイツのインフレ率はすべて事前予想を下回り、ロイター調査によると、6日発表される12月のユーロ圏消費者物価指数速報値は1.8%となり、11月の2.1%から低下すると予想されている。
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