米金融・債券市場展望=好決算と週間新規失業保険申請件数の減少で下落する可能性
[ニューヨーク 15日 ロイター] 16日も米企業の好決算発表がさらに続き、しかも週間新規失業保険申請件数が減少した場合、景気回復への期待感から安全資産への買いが後退し、米国債券相場は続落する可能性がある。
投資家は今週、インテル(INTC.O: 株価, 企業情報, レポート)やゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)といった主要企業が好決算を発表したことを受け、株式やその他のリスク資産に買いを入れている。
こうした動きをさらに支援したのが、連邦準備理事会(FRB)の経済見通しの上方修正だ。FRBは15日、2009と10年の経済成長率予想を上方修正した。
ウッドリー・パーク・リサーチのリチャード・ディケイザー社長は「決算発表が引き続き焦点となろう。それにより経済指標(が相場に与える影響)は薄れる可能性がある」と述べた。16日にはJPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算発表がある。14日のゴールドマンの決算はアナリスト予想を上回り、株高に一役買った。
カンター・フィッツジェラルドの債券金利戦略部門責任者、ジョージ・ゴンカーブズ氏は「企業決算が株価に与えた影響により、国債市場から一部の資金が流出している」と語った。
15日は株高を受けて債券が売られ、10年債利回りは3.62%と3週間ぶりの水準まで上昇した。アナリストの間では、利回りが現在の水準からさらに大きく上昇すれば、安値拾いの買いが入るとみられている。
アナリストによると、好決算に加え、米製造業セクターに安定化の兆しが見られることが、リセッション(景気後退)が近く終わるとの期待を再び盛り上げている。ただ、経済全体の70%を占める個人消費は依然として、失業率悪化、住宅価格下落、株安の影響を受けている。6月の失業率は9.5%と、1983年8月と同じ水準まで上昇。FRBは、失業率が今年9.8─10.1%に悪化すると予測している。3カ月前の見通しでは9.2─9.6%だった。
16日は失業保険申請件数のほか、7月米フィラデルフィア地区連銀業況指数などの発表もある。さらに、インフレ指数連動債(TIPS)の買い切りオペも予定されている。
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