米金融・債券市場展望=10年債入札にも強い需要

2009年 11月 10日 08:43 JST
 
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 [ニューヨーク 9日 ロイター] 10日に予定されている10年物米国債の入札は、9日に実施された3年債の大型入札に続いて、投資家の強い需要を集める可能性がある。

 9日の3年債400億ドルの入札に続き、米財務省は3回に分けて行う総額810億ドルの借り換え資金調達の第二弾として、10年債250億ドルの入札を実施する。

 ただ、アナリストの間では、3年債と同様に10年債の入札でも買いが集まるかどうかについては、意見が分かれている。

 ジェリーズ証券のチーフストラテジスト、ジョン・スピネッロ氏は、それぞれの入札は償還日が異なるため「リンゴとバナナ」のようなものだと指摘した。

 一方、ニューヨーク地盤のグッゲンハイム・セキュリティーズのトム・ディ・ガロマ氏は、米国債を安値で調達しようとする投資家にとって、軟調なドルは魅力的とし、「イールド・カーブのスティープニング化により、10年債と30年債に対するアウトライト取引の需要が発生した」と指摘した。

 三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は、イールド・カーブのショートエンドは「最も売りやすい」としつつ、3年債入札の盛り上がりぶりは、10日の10年債入札でも同様の事態が想起されると指摘した。

 このところ隔週ペースで実施される入札に伴う供給増にもかかわらず、米国債に対する需要は依然強固のまま。

 財務省は先週、2009年の新発債1兆7000億ドルに続き、2010年の新発債についても1兆4000億ドルを予定していると発表した。

 ただ、アナリストの中には、10年債と30年債の現行金利水準は安値狙いの投資家を引きつけるのに十分魅力的との見方もある。投資家の間でも、インフレよりもデフレの方がリスクとしては大きいとの見方がある。

 今週も、複数の会合で米連邦準備理事会(FRB)幹部の発言機会が予定されている。

 アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、地元の会合で経済情勢について講演する予定。サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁は、アリゾナ州フェニックスで、経済情勢と不動産市場の展望について講演する。ダラス地区連銀のフィッシャー総裁もオースティンで講演する。

 このほか、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁がロンドンで、タルーロFRB理事がニューヨークで講演する。

 経済指標では、週間チェーンストア売り上げなどが予定されているが、相場への影響は少ないとみられる。

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