米財務省のTARP、納税者にとっての損失がほぼ確実=特別監察官
[ワシントン 12日 ロイター] 米財務省による不良資産救済プログラム(TARP)の運用を監視する特別監察官ニール・バロフスキー氏は12日、7000億ドル規模の同プログラムが最終的には納税者にとって損失となることが「ほぼ確実」との認識を語った。
同氏はブルームバーグ主催の会合で、500億ドル規模の住宅ローン借り手支援策などTARP下の一部プログラムは、納税者が相応のリターンを受け取れる仕組みではないため、「リターンはマイナス」となると述べた。
同氏は10月の議会への報告で、財務省が投じた公的資金の全額を回収できる可能性は「極めて」低いとの見方を示していた。
同氏は一例として、国内自動車メーカー、米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに対し、経営破たん前に第1弾として注入された公的資金200億ドル超は返済されない可能性が高いと指摘した。
財務省によると、11日時点でのTARP下で注入された公的資金の回収総額は730億2000万ドル。配当、利子、ワラント売却によるリターン総額は130億3000万ドルだった。
バロフスキー氏は、ガイトナー財務長官が2010年10月までTARPの期間延長を決定すべきかどうかについてはコメントを控えた。延長されなければTARPは09年末に期限を迎える。
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