米金融・債券市場展望=FRB議長講演や小売売上高に注目

2009年 11月 16日 07:16 JST
 
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 [ニューヨーク 13日 ロイター] 今週に810億ドル分の入札を終えたことで、16日からの週の米国債市場では、景気や連邦準備理事会(FRB)の動向に注目が戻る見通しだ。

 FRBのバーナンキ議長は16日1715GMT(日本時間17日午前2時15分)に、ニューヨーク・エコノミック・クラブで講演する。政策金利を長期間、現在の水準に維持するとの方針を再確認するとみられる。

 CRTキャピタル・グループの国債担当責任者、デイビッド・エイダー氏は、FRB理事は2人の金融引き締めに積極的な「タカ派」も含め、現状では「(金融緩和に寛容な)ハト派」的意見で一致しており、「FRBが金利を長期間維持するという以外を予測するのは、完全に的外れだ」との見方を示した。

 クリスマス商戦を控える中、13日発表の11月のミシガン大消費者信頼感指数(速報値)では先行きの暗さが示唆された。16日には実際の消費者の行動がわかる、10月の米小売売上高が発表される。

 ロイターが調査した市場予測では、10月の小売売上高は0.9%増(9月は1.5%減)になるとみられている。小売売上高が予想を上回れば国債相場への重しに、下回れば追い風になる見込み。

 17日、18日にそれぞれ発表される米卸売物価と米消費者物価は、米経済には物価上昇が起きない十分な余裕があるとの状況を確認するために注目される見通し。インフレ下では国債を保有し続けることにより実質的な購買力が落ちることから、国債相場にとってインフレは下げ圧力となる。

 変動が激しい食品とエネルギーを除いた10月のコア卸売物価は、前月比0.1%増(9月は0.1%減)になるとみられている。前年同月比での予測は1.4%増(9月は1.8%増)。

 10月のコア消費者物価は、市場予測では前月比0.1%増(9月は0.2%増)と予測されている。

 三菱東京UFJ銀行ニューヨークの主任金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「インフレ傾向は依然として抑制されており、景気回復のペースもまだ速くはない。従って、バーナンキ議長は低金利政策をしばらくの間維持するだろう」と述べた。

 18日に発表予定の10月の住宅着工件数も注目される見通し。市場予測では、年率換算で60万戸になるとみられている。

 

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