市場はソブリン債務リスクに悲観的になり過ぎ=IMF
[ワシントン 1日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は1日、主要先進国の財政状況に焦点を合わせた複数のリポートを発表し、投資家は財政不安を抱えた先進国のデフォルト(債務不履行)リスクを過大評価しているとの見方を示した。
公的財政の立て直しは困難な課題で、世界の経済成長に下押し圧力を掛けるだろうが、各国は過去に再建に成功しており、再び実行できるとし、「財政ファンダメンタルズは困難に見えるが、デフォルトリスクを示す指標は現在、やや市場の過剰反応を反映しているようだ」と指摘した。
過去30年間には、先進国が大半の国でまもなく必要となる規模の赤字削減を成し遂げた例が14回あったとし、「確かに、大半の先進国がこのように大規模な調整を同時に行わなければならないのは初めてで、経済成長の大きな障害となることを示唆している」としながらも、「過去の経験から判断すると、こうした大規模調整は恐らく困難だろうが、可能だ」と結論付けている。
IMFはまた、財政余地が乏しくなりつつある国々を分析。財政余地が小さいか、あるいはない国としてギリシャ、ポルトガル、イタリア、日本を挙げた。IMFは「財政余地の欠如は、何らかの形の財政危機が差し迫っている、もしくはその可能性が高いという意味にとらえるべきではないが、信頼に足る調整計画の必要性を裏付けている」と指摘した。
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