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5月米住宅着工、8カ月ぶりの低水準に
2017年6月16日 / 16:00 / 3ヶ月前

5月米住宅着工、8カ月ぶりの低水準に

[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日発表した5月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比5.5%減の109万2000戸と、昨年9月以来8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。市場予想の121万5000戸も下回った。

戸数は3カ月連続で落ち込んでいる。建設活動は幅広く減少しており、住宅市場の回復傾向が揺らいでいるとの懸念が持ち上がりそうだ。

4月の数字は当初発表の117万2000戸から115万6000戸に下方改定された。

5月の着工件数は前年同月比では2.4%の減少だった。

PNCフィナンシャルの首席エコノミスト、ガス・ファウチャー氏は「住宅着工がこのところ停滞していることは、成長に悪影響を及ぼす」と指摘。ただ、「労働者不足が建設業界の重しとなっている可能性があり、一部地域では土地不足も問題となっている」と述べた。

住宅市場で最も大きなシェアを持つ一戸建て住宅は、5月に前月比で3.9%減の79万4000戸と、こちらも8カ月ぶりの低水準となった。今年2月に約9年半ぶりの高水準を記録した後、一戸建て住宅の建設は勢いを失いつつある。

ただ、全米住宅建設業者協会(NAHB)のグランガー・マクドナルド会長は「建設業界は労働力や土地不足に直面しているが、雇用が拡大し、住宅ローン金利が低下するなか、年内は一戸建て住宅部門は堅調に推移すると予想される」との見方を示している。

地域別でみると、一戸建て住宅の建設は北東部で12.5%、中西部で9.5%増えたが、南部と西部ではそれぞれ8.9%と4.9%の減少となった。

変動の大きい集合住宅は9.7%減の29万8000戸と5カ月連続の減少となった。ここ数年の賃貸住宅の建設ラッシュは落ち着きを見せており、集合住宅建設がさらに力強く伸びる余地は小さいとみられる。

同時発表された5月の建設許可件数は4.9%減の116万8000戸で、昨年4月以来の低水準だった。今後数カ月の住宅建設の伸びが弱いことを示唆している。

建設件数に勢いがなくなってきたことについて、エコノミストらは住宅需要は力強い労働市場によって引き続き下支えされており、むしろ供給不足が理由だとしている。失業率は4.3%と約16年ぶりの低い水準にあり、徐々に労働者の賃金を底上げしつつある。住宅ローン金利は上昇したが、それでも歴史的な平均と比べると依然低いままだ。

15日に全米住宅建設業者協会が発表した6月の住宅建設業者指数は落ち込んだ。住宅建設業者は熟練労働者と建設用地の不足に不満を募らせている。

*内容を追加して再送します。

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