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鉱工業生産8月は予想下回る‐1.5%、出荷弱く減産追い付かず
2014年9月30日 / 00:16 / 3年前

鉱工業生産8月は予想下回る‐1.5%、出荷弱く減産追い付かず

[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した8月鉱工業生産指数速報は、事前予測で上昇が見込まれていたにも関わらず減産となった。出荷が非常に弱く、生産調整が追い付いていないため、在庫が急増した。9月の予測指数は高めに出ているものの、経済産業省では下ぶれの可能性が高く、7─9月の生産は2期連続で減産となりそうだ。

 9月30日、経産省が発表した8月鉱工業生産指数速報は前月比1.5%低下の95.5となり、2カ月ぶりに低下した。ロイターの事前予測調査では前月比0.2%上昇と予想されていたが、発表数値は予想を下回った。写真は、京浜工業地帯(川崎市)、2013年撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

8月の生産は前月比1.5%低下の95.5となり、2カ月ぶりに低下した。ロイターの事前予測調査では前月比0.2%上昇と予想されていたが、発表数値は予想を下回った。前年比は2.9%低下となり、2カ月連続で前年を下回った。業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械、輸送機械、電気機械など加工型主要業種が軒並みが低下した。一般機械類は7月に大きく伸びた反動で減少した面もあるが、輸送用機器は輸出も国内販売も不振が続く。電機は太陽電池関連が減産となったほか、昨年住宅着工で伸びていたエアコンは夏場だというのに減産となっている。

出荷は前月比1.9%低下と生産以上に弱い。今年に入り2月以降5カ月連続で減少し続け、7月はいったん増加に転じたが、8月は再び減少となった。出荷がピークだった今年1月から比べるとおよそ1割の減少となっている。

出荷の弱さに生産調整が追い付かないため、在庫指数は1.0%上昇。在庫水準はリーマンショック後すぐの09年2月以来の水準に跳ね上がった。出荷に対する割合でみる在庫率は、前月から8.5%の大幅上昇となり、在庫積み上がり局面に入っている。

先行きの生産予測指数は9月が前月比6.0%上昇、10月が同0.2%の低下となった。9月は大幅上昇に見えるが、8月の生産が大幅に低下したため、生産水準は前月計画していたより下がる。経済産業省では「9月も下方修正される見込みが高い」とし、たとえ予測指数通りに増えた場合でも7─9月は前期比0.7%の低下と試算、さらなる下振れもありえるとみている。経済産業省は生産の基調判断を「弱含みで推移」として据え置いた。  

農林中金総合研究所の主任研究員、南武志氏は「生産は完全に後退しているとまでは言えないが、相当鈍い。景気全体についても年内は成長は底ばい状態で、明確な改善はしづらいだろう。それが雇用、物価に波及する可能性が高い」と指摘。このため、消費増税を行うのは厳しい状況で、増税するとしても大がかりな財政出動が必要だとみている。金融政策についても、「物価が今年度後半にかけて再加速するとの確信が持てなければ、年内に追加緩和の可能性は十分ある」と述べている。

*内容を追加します。

中川泉 編集:宮崎亜巳 宮崎大

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