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三菱重会長「国産機の夢が現実に」、MRJを初公開
2014年10月18日 / 08:25 / 3年前

三菱重会長「国産機の夢が現実に」、MRJを初公開

 10月18日、三菱重工業と傘下の三菱航空機(名古屋市)は、開発と製造を手がけるジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の飛行試験用機体を完成させ、初めて公開した。写真は、三菱重工業のロゴ、2012年撮影(2014年 ロイター/Yuriko Nakao)

[愛知県豊山町 18日 ロイター] - 三菱重工業(7011.T)と傘下の三菱航空機(名古屋市)は18日、開発と製造を手がけるジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の飛行試験用機体を完成させ、初めて公開した。

プロペラ機「YS―11」以来、約50年ぶりの国産機で、来年4―6月には試験飛行を実施する予定。開発費は1800億円。

これまで再三にわたり開発計画が延期されたが、ようやく機体開発に一定のめどが立ち、節目とされる完成機の披露(ロールアウト)式典にこぎつけた。飛行試験も当初の予定から約4年遅れとなる。

式典は、機体の最終組み立て工場である三菱重の小牧南工場(愛知県豊山町)で開かれた。2017年にMRJを初納入するANAホールディングス(9202.T)の伊東信一郎社長などの顧客企業や官民の関係者ら約500人が出席した。

三菱重の大宮英明会長は式典で、「世界中にメード・イン・ジャパンの製品があふれている時代となったが、メード・イン・ジャパンの旅客機はYS―11の生産終了後、残念ながら途絶えていた」と述べた。大宮会長は、MRJは「日本のものづくりの英知の結晶」であり、「世界に誇れるメード・イン・ジャパンの製品がようやく夢から現実になった」とあいさつした。

MRJは米プラット・アンド・ホイットニー製の低燃費エンジンを搭載。機体の一部には軽量な複合材を使用し、最先端の空力技術を駆使して優れた経済性や低騒音を実現した。天井も高く、広くて快適な客室も特徴となっている。

初号機の座席数は90席クラスだが、北米市場で需要の高い70席クラスの機体設計にも着手している。大宮会長は「欧州などで100席クラスも欲しいという要望がある」といい、機種のバリエーションとして100席クラスも検討していく考えを示した。

ANAが25機(確定受注は15機)、米スカイウエストは200機(同100機)などから受注を得ているほか、直近では8月に日本航空(JAL)が32機すべての購入を決めた。現在のMRJの受注総数は計407機(オプション184機含む)となっている。

小型ジェット機市場は今後20年間で5000機超が見込まれる中、三菱航空機はその半分のシェア、2500機の販売を目指している。同市場では、ブラジルのエンブラエル(EMBR3.SA)、カナダのボンバルディア(BBDb.TO)の2強がほぼ独占しているが、MRJは新技術で差別化を図り、さらなる受注獲得を目指す。

白木真紀

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