一部家電は中間期営業黒字も、パナソニックの通期上方修正が焦点
[東京 28日 ロイター] 家電大手の2010年3月期の中間決算(4―9月期)は、パナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)とシャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)が営業黒字に浮上する可能性が出ている。
7―9月期は国内のエコポイント効果で薄型テレビや白物家電が好調だったほか、政府の補助金効果で太陽電池も堅調。一方で、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)の営業赤字は続くとみられ明暗が分かれそう。薄型テレビ事業とゲーム事業の採算改善が遅れ、ソニーの7―9月期の営業赤字は4―6月期に比べて拡大した可能性が指摘されている。年末商戦を控えた家電メーカーは現時点での計画修正には慎重だが、パナソニックが通期予想の上方修正を打ち出してくるかが焦点になりそうだ。
<パナソニックの4―9月黒字化が焦点に>
4―6月期に201億円の営業赤字を計上したパナソニックは7―9月期の営業損益を2億円程度の黒字とみているが、アナリスト予測は約290億円の黒字だ。プラズマテレビは厳しいが、液晶テレビとデジタルカメラが改善し、省エネ家電を対象にするエコポイント効果で国内の白物家電も堅調とみられている。会社予想で200億円の赤字としている4―9月期は黒字転換した可能性がある。
ただ、2010年3月期の通期営業利益予想の750億円を上方修正してくるかどうかは不透明だ。同社は8月にも、4―6月のコスト削減が想定より進んだとして4―9月期の営業損益予想を200億円の赤字に上方修正したが、通期予想は据え置いたままで慎重な姿勢が目立つ。これに加え、4―9月期の実績が予想を上回れば、通期の上方修正の余地がさらに生まれるが、いちよし経済研究所の主任研究員・張谷幸一氏は「年末商戦前に予想を修正するのはなかなか難しい。上期実績が計画比でよかったとしても、そのまま通期に乗せて上方修正する可能性は考えにくい」とみている。
同社の薄型テレビの販売台数計画は前年比5割増の1550万台と強気。エコポイント効果もあって台数は堅調とみられているが、依然として価格下落が進行しており、収益面での不透明要素が強い。
さらに三洋電機(6764.T: 株価, ニュース, レポート)の買収は海外の独禁当局の審査で遅れているが、今期に連結化されれば業績予想に大きな変更が求められるため、現時点での修正を控えるとの見方が多い。
<ソニーは7―9月の営業赤字が拡大か> 続く...
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