エジプトのムバラク大統領が9月の辞任表明、予想されるシナリオ
[カイロ 2日 ロイター] エジプトのムバラク大統領は1日、テレビを通じて演説し、9月の大統領選での再選は目指さないが、円滑な権力の移譲に向けて任期を全うする方針を表明した。
ただ、同大統領は82歳。エジプトでは約30年にわたって独裁支配を続ける同大統領の退陣を求める大規模な反政府デモが続いており、大統領の方針表明に対して、カイロ中心部のタハリール広場に集まった市民からは、即時辞任を要求する声が上がっている。
以下は、今後予想される展開に関する質問と回答。
<ムバラク政権は9月まで持続するか>
可能性は非常に低い。デモ参加者全員を団結させているのは、大統領の即時辞任の要求だ。
大統領の演説を受け、市民は「われわれは立ち去らない。立ち去るのはムバラクだ」とシュプレヒコールを繰り返した。1日には約100万人が抗議に参加した。これまでの反政府デモは参加者が数百人程度だったが、1月25日から続く今回のデモは、国家機能を麻痺させ、大統領の地位を揺るがすほど大きな規模となっている。
ただ、混乱を深める新たな要因として、大統領支持派の出現がある。1日のムバラク大統領の演説から数時間後、大統領支持派による小規模なデモが起こり、国営テレビはこれをすぐに取り上げた。強硬な支持者によって政権移譲が容易には進まない可能性が生じている。
今後の動向はエジプト軍の対応にかかっている可能性がある。軍は、デモ参加者の要求は「正当」だとし、武力を行使しないと表明している。警察によるデモ隊の強引な取り締まりができない現状で、軍に選択の余地はない。大統領支持派と反対派が衝突した場合、軍は難しい状況で厳しい選択を迫られる可能性がある。現時点では、軍は反政府派に味方したいようだ。 続く...








