株式こうみる:戻りはファンド勢巻き戻しの影響、厳しい今後の需給=草野GF 草野氏
<草野グローバルフロンティア代表取締役 草野 豊己氏>
これまでの株式相場の上昇/債券相場の下落は、サブプライム問題が最悪期を脱したことによるファンダメンタルズ改善の反映ではなく、ヘッジファンドを中心とするポジションの手仕舞い連鎖の結果だ。4月中旬からのヘッジファンドによる債券の手仕舞い売りをきっかけに、日経平均は追加的に500円程度上昇したとみている。
債券を手掛けるヘッジファンドは3月までに運用成績が急速に悪化しており、資産圧縮を急ぐプライムブローカーから追加担保の差し入れや融資の返済を求められ、ポジションの圧縮に追い込まれた。これが4月の急速な債券売りにつながり、さらにリスクヘッジしたい日本の金融機関の債券売りが続いて債券相場は急落した。
債券先物が売り込まれたことで、債券先物買い/株式先物売りのポジションを持っていたヘッジファンドがアンワインドに走り、株式先物が急上昇。これを受けた裁定買いで現物株も上昇し、空売りファンドが現物株を買い戻さざるを得なくなったことから、日経平均.N225は1万4208円67銭の高値を付けた。
海外長期投資家の日本株チームの解散は今も続いており、日本株に新たな長期資金が入る状況ではない。買い戻しが一巡すれば、潜在的な売り圧力である裁定買い残が膨らんだこともあり、今後の需給は厳しくなる。
(東京 12日 ロイター)
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