株式こうみる:バリュエーションの壁、夏場までボックス圏に=三菱UFJ証 藤戸氏
<三菱UFJ証券 投資情報部長 藤戸 則弘氏>
日本株はバリュエーションの壁にあたって跳ね返された格好だ。一時、日経平均株価.N225でみて株価収益率(PER)は17倍まで買われたが、インドのSENSEX指数.BSESNでさえ17倍だ。減益予想の日本に対しインド企業は利益2割増見通しであり、相対的にみて日本株はやや買われすぎの水準まで上昇していたといえよう。
日本市場を国内勢が占めていた時代なら、買われすぎのバリュエーションに対してもいろいろ理屈を付けることができたが、今は海外勢の取引が6─7割を占める。バリュエーションなどは海外勢が気にするポイントだ。ショートカバーと世界的な債券から株式へのウエートシフトという需給要因が一巡した後は、ファンダメンタルズに目が行ったということだろう。
ロイター/ミシガン大学による5月消費者信頼感指数は59.5と28年ぶり低水準になったほか、米ABCニュースとワシントン・ポストがまとめた米消費者信頼感指数(5月18日までの1週間)はマイナス49に低下し、1992年2月につけた過去最低水準のマイナス50までわずか1ポイントに迫っている。投資マインドの回復ほど消費者マインドは回復していない。
一時は楽観論も強まった金融問題も有力アナリストからの警告などで再び警戒感が強まっている。米金融機関で価値評価の難しい、いわゆるレベル3資産が膨張するなど危険シグナルも出ている。
今後夏場までボックス圏相場に移行するとみているが、上限は1万4500円の手前として、ボックスの下限はまだみえていない。3月17日の1万1691円が大底だとは思うが、当面はボックスの下限を模索する展開になりそうだ。
(東京 22日 ロイター)
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