〔焦点〕金融危機に改善の兆し、過去の例からみて一部に最悪期は脱したとの見方

2008年 10月 21日 15:22 JST
 

 [ニューヨーク 20日 ロイター] 異例の規模で広がった金融危機だが、信用市場でわずかながらも改善の兆しがうかがえることに、一部アナリストからは、過去の例からみて安心材料と指摘する声がでている。一方で、現在の市場関係者の誰もが経験したことない規模の市場パニックのため、今後も何らかの意外な事態が起こる可能性を懸念する見方もある。

 過去50年の間に起こった危機からみると、大幅な金融ショックが起こった2カ月後に銀行間金利は最高水準に達していると、一部アナリストは指摘する。今回の危機でも、中銀の莫大な資金供給に助けられ、過去1週間で信用状況が一部緩和しているとの兆候がみられており、同様のパターンが確認できる。

 ミラー・タバクの首席債券ストラテジスト、トニー・クレセンツィ氏は、ロンドン銀行間金利(LIBOR)が先週みられた過去最高水準から低下し始めており、過去の市場混乱時のパターンに沿っていると指摘した。

 3カ月物ドルLIBORUSD3MFSR=は6日連続で低下し、20日は4.05875%でフィックスされた。しかしフェデラルファンド(FF)金利の誘導水準である1.5%からは2.5%ポイント高い水準。

 クレセンツィ氏は、「投資家が金融ショックを乗り越えるのに2―3カ月かかる」と指摘。1987年のブラックマンデーや、98年のロシア危機、ロング・ターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)破綻危機を例としてあげた。

 米政府が米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)や連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)を公的管理下に置き、リーマン・ブラザーズが破綻したのは9月初めから半ば。同氏は危機は「もう2カ月目に入り、かなりの進展がみられ始め、政府の対策により展開が早まる時期にある」と述べた。

 

 <かすかな期待>  続く...

 
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