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NY市場サマリー(4日)
2017年4月4日 / 22:22 / 6ヶ月前

NY市場サマリー(4日)

[5日 ロイター] - <為替> 円がドルとユーロに対して上昇。米中首脳会談への警戒感やロシアの地下鉄爆発事件などを受け、安全通貨とされる円の買いが優勢となった。

終盤のドル/円JPY=は0.2%安の110.64円。海外市場では1週間ぶり安値の110.27円を付けた。ユーロ/円EURJPY=も海外で4カ月半ぶり安値の117.43円まで売られ、直近は0.3%安の118.06円となった。

ユーロ/ドルEUR=はほぼ横ばいの1.0667ドル。

トランプ米大統領は選挙中、就任初日に中国を為替操作国に認定すると表明。この公約はまだ実現していないが、CNBCテレビは先週、トランプ政権は通貨が過小評価されていると判断した国に制裁を科す方法を検討している、と伝えた。

一方、この日発表された米経済指標は総じてドルを支える材料となった。2月貿易収支は赤字額が市場予想以上に縮小し、2月製造業受注は3カ月連続で増加した。

フォレックス・ドット・コムの調査責任者ジェームズ・チェン氏は「われわれは米経済の前向きなトレンドが続くとの見方を強めている。このシナリオは、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが加速し、ドルのさらに堅調となる展開を後押しするはずだ」と述べた。

豪ドル/米ドルは下落。オーストラリア準備銀行(中央銀行)の政策金利据え置き決定は予想通りだったものの、中銀が労働市場や物価動向の先行きにそれほど自信を持っていない姿勢を示唆したことが影響した。

<債券> トランプ政権の政策実行力をめぐる不安から10年債が一時的に買われ、利回りは2.314%と2月24日以来約5週間ぶりの水準に低下した。ただその後は利食い売りなどに押され、前日比でほぼ横ばいとなった。

アナリストらは、トランプ大統領が最近、医療保険制度改革(オバマケア)見直し法案の撤回を余儀なくされたことから、税制改革など他の公約も実現できない恐れがあると指摘。保守派のニール・ゴーサッチ氏の連邦最高裁判事指名をめぐる議会の動きも不安材料だとした。

5年、7年債の利回りも約5週間ぶりの水準に低下した。

レイモンド・ジェームズの市場ストラテジストは「政治が多くの不安を巻き起こしていることは間違いない。共和党内の分断がここに来て明白になっている」と述べた。

市場では、10年債利回りが主要な抵抗水準となる2.31%に近づくと、ロングポジションの解消やショートポジションの復活の動きがみられたという。また米国債への買いの動きは行き過ぎで、売り圧力を引き起こしているとの声も聞かれた。

<株式> 主要株価指数がほぼ横ばいで取引を終了した。企業の第1・四半期決算発表シーズンを前に積極的な取引は手控えられたほか、トランプ米大統領の税制改革などの公約を実行する能力を巡って懸念が広がった。

市場は、今週末に開かれる米中首脳会談も注視している。

フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式調査アナリスト、キム・フォレスト氏は「企業の決算発表が来週から本格化するのを控え、われわれは様子見姿勢を取っている」と述べた。

米国株相場は昨年11月の米大統領選以降、トランプ大統領が掲げた企業寄りの公約に下支えされて過去最高値を更新したが、足元では政策の審議が議会で難航したことで大統領の政策実行力が疑問視されている。

パー・スターリング・キャピタル・マネジメントのディレクター、ロバート・フィップス氏は、仮に企業決算が好調だったとしても、株式は市場が既に織り込んでいる大規模な減税がなければ、依然として過大評価されていると指摘。「現在の株価収益率(PER)を正当化するには、法人税改革が実行されると想定するしかない」と語った。

アパレルのラルフ・ローレン(RL.N)は費用削減計画の一環として、ニューヨーク5番街にある旗艦店を含む店舗の閉鎖や人員削減の実施を発表、同社株は4.5%下落した。これを受けて他の小売り株も売られ、ノードストローム(JWN.N)は5.5%安、Lブランズ(LB.N)は4.4%安となった。

トランプ大統領はインフラ整備計画の規模が1兆ドルを超える可能性があるとの考えを示した。これが工業株、素材株に追い風となり、S&P工業株指数.SPLRCIは0.2%、S&P素材株指数.SPLRCMは0.4%それぞれ上昇した。

一方、金融株を手掛ける投資家は銀行セクターに懐疑的な姿勢を示し、S&P銀行サブセクター指数.SPXBKは0.3%低下した。

航空株も軟調だった。デルタ航空(DAL.N)はユニットレベニュー(有効座席マイル当たりの旅客収入)の見通しを引き下げたことを受けて売られ、2.6%下落。アメリカン航空(AAL.O)も3.7%安となった。

<金先物> ロシアでの地下鉄爆破事件を受けて「質への逃避」買いが入ったほか、チャート絡みの追 随買いなども入り、3営業日続伸した。中心限月6月物の清算値は、前日比4.40ドル (0.35%)高の1オンス=1258.40ドル。

<米原油先物> 米原油在庫の減少予想を背景に反発した。米国産標準油種WTI5月物の清算値は、前日比0.79ドル(1.57%)高の1バレル=51.03ドルと、中心限月ベースで3月7日(53.14ドル)以来約1カ月ぶりの高値となった。6月物の清算値は0.80ドル高の51.51ドル。

この日は新規の手掛かり材料に乏しく、市場の関心は米石油協会(API)と米エネルギー情報局(EIA)がこの日夕方と翌5日午前にそれぞれ発表する在庫週報に集まった。

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