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NY市場サマリー(12日)
2017年4月12日 / 21:46 / 5ヶ月前

NY市場サマリー(12日)

[12日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、トランプ米大統領の「ドルは強くなりすぎている」との発言を受けて、ドルが主要通貨に対し下落した。対円では0.5%安の109.1円へと下げ幅を広げ、昨年11月17日以来の安値水準となった。

トランプ氏はこの日、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、ドルの強さに懸念を表明するとともに、連邦準備理事会(FRB)が政策金利を低く維持することが好ましいとの見方を示した。中国を為替操作国とは認定しない方針を明らかにしたほか、来年任期が切れるイエレンFRB議長の再任の可能性にも含みを残した。

こうした発言が伝わり、主要6通貨に対するドル指数.DXYは、3月30日以来の安値水準へと下落した。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・リーン氏は「市場は大きく反応したが、過剰反応ではないか。大統領は(政策が)貿易に関し後退しているわけではないと米国民に訴えて(政策がなかなか実現しないことによる政権への)ダメージを防ぎたいだけかもしれない」と指摘した。

<債券> 米金融・債券市場では、取引終盤になりトランプ米大統領が低金利政策を好むと発言したことが伝わり、国債利回りが低下した。

トランプ大統領は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに対し「低金利政策を好んでいる」とし、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長も尊敬していると語った。

コロンビア・スレッドニードル(ミネアポリス)のシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ジーン・タヌッツォ氏は「トランプ氏の発言を受け国債価格はやや上向いた」と指摘。ただ「こうした発言でFRBの利上げ計画が影響を受けることはない」と述べた。

トランプ氏の発言を受け、10年債US10YT=RR利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の2.268%。一時は昨年11月17日以来の水準となる2.259%まで低下した。

<株式> 米国株式市場は地政学リスクをめぐる懸念がくすぶるなか、主要株価指数が続落して取引を終えた。S&P総合500種は、テクニカル分析で重要な水準とされる50日移動平均を、米大統領選が行われた昨年11月8日以降で初めて割り込んだ。

米トランプ政権は、シリアのアサド政権軍の空軍基地を巡航ミサイルで攻撃したほか、米軍空母を朝鮮半島近海に向かわせた。北朝鮮、シリア、ロシアと米国との関係は緊迫化。投資家は、こうした情勢の変化により、トランプ大統領が減税や規制緩和、インフラ支出の拡大といった企業寄りの政策を推進する路線から逸脱する恐れがあると心配している。

こうした中、12日の市場では投資家の間でディフェンシブ銘柄やリスクの低い資産を買う動きが広がった。セクター別では工業株や素材株、金融株がS&P総合500種を引き下げた一方、公益株、主要消費財株、通信株が同指数を下支えした。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、地政学的リスクの高まりを受けて金に「質への逃避買い」が入り、続伸した。6月物の清算値は前日比3.90ドル(0.31%)高の1オンス=1278.10ドル。

この日の金相場は、外国為替市場でドルが対ユーロで一時的に買い戻され、午前には割高感からマイナス圏に沈む場面があったものの、シリアや北朝鮮をめぐる国際情勢の緊迫化やフランス大統領選の行方に対する警戒感が根強い中、安全資産とされる金はおおむね堅調に推移した。

朝方に発表された3月の米輸入物価は市場予想と一致したため、これに対する市場の反応は限定的だった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)在庫週報を受けて、7営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値は前日比0.29ドル(0.54%)安の1バレル=53.11ドル。6月物の清算値は0.27ドル安の53.52ドルとなった。

EIAが同日午前に発表した7日までの1週間の米原油在庫は前週比220万バレル減少。市場予想(ロイター調べ)の10万バレル増に反し、4週ぶりに取り崩しに転じた。ガソリンとディスティレート(留出油)の在庫も共に予想を大幅に上回る減少となった。これを受けて、相場はいったん買いで反応し、一時53.76ドルまで上昇。しかし、買い一巡後はマイナス圏に転落した。WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が28万バレル増加していたことがEIA週報で明らかになり、国内の供給過剰が改めて意識されたことが相場を下押ししたもようだ。

一方、3月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は昨年の減産合意で設定された日量3250万バレルの生産上限を下回った。減産合意の順守が確認された形となり、原油相場の下値を支えた。

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