Reuters logo
NY市場サマリー(28日)
2016年9月28日 / 21:41 / 1年後

NY市場サマリー(28日)

[28日 ロイター] - <為替> 石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意したとの報道を受け、ドルがノルウェークローネなどの資源国通貨に対して下落した。

ドルは対ノルウェークローネNOK=で約5カ月ぶりの低水準に下落。対カナダドルCAD=、対豪ドルでも売られた。

ドル/円JPY=は0.24%高の100.67円。ドル/スイスフランCHF=はほぼ横ばい。

ユーロは欧州の銀行をめぐる先行き不透明感から上値を抑えられ、終盤のユーロ/ドルEUR=はほぼ変わらずの1.1212ドルとなった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの新興国市場通貨ストラテジー部門のグローバルヘッド、ウィン・シン氏はOPEC減産の報道を受けた資源国通貨の上昇について「相場の動きからは(減産合意が)予想外だったことがうかがえる」と指摘。「この動きに持続力があるかどうかを判断する次の段階では、具体的にどのような措置が実行されるかを見極めることになる」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは終盤、ほぼ横ばいの95.451。トレーダーは米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに踏み切る可能性についての手掛かりを探るため、今後の米経済指標発表を控えて様子見姿勢を取っている。

チャップデレーン・フォーリンエクスチェンジのマネジングディレクター、ダグラス・ボースウィック氏は「市場関係者はさらなる米経済指標の発表を待っているのだが、欧州の銀行をめぐって不安感を抱いている」と指摘。「そのためユーロは、不透明感が払拭されるまでは方向感のない展開になるだろう」と語った。

<債券> 長期国債利回りが小幅上昇。OPECが、2008年以来初めて減産で合意したとのニュースが追い風となった。ただ、アナリストの間からは、利回り低下トレンドは続いているとの声が聞かれた。

米FRBが前週、利上げを見送り、米経済情勢について慎重な見解を示して以降、国債利回りは低下傾向にある。さらに、ドイツ銀行(DBKGn.DE)や米ウェルズ・ファーゴ(WFC.N)をめぐる不安に加え、経済指標が弱含む中、米債への投資妙味は強まっている。

FTNフィナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボージェル氏は「このような環境において、リスクを増やす動きに出ることは望ましくないだろう」と指摘した。

朝方発表された8月の米耐久財受注は、企業投資の先行指標となる非国防資本財から航空機を除いたコア受注が市場の減少予想に反し、前月比増加したものの、耐久財受注全体では前月から横ばいだった。また、7月のコア受注は当初発表の1.5%増から0.8%増に下方修正された。

またイエレンFRB議長が、FRBの金融システム監督・規制について米下院金融サービス委員会で証言。質疑応答では、インフレ率が本格的に上昇している兆候は確認していないとしつつも、失業率がさらに低下するとの見通しを示した。

午後に実施された7年債入札は、精彩を欠く内容に終ったとアナリストらは指摘した。最高落札利回りは1.389%と、入札前取引の1.390%から低下。応札倍率は2.47倍と、前月の2.38倍から上昇したものの、平均の2.5倍は下回った。 

<株式> 上昇。OPECが減産で合意したことを受けて原油価格が急騰、エネルギー株への買いにつながり、米大統領選が接戦になるのではないかとの不安心理を克服した。

この日は売りが先行していたが、減産合意のニュースを受けて上昇に転じた。原油価格が6%急騰し、S&Pエネルギー株指数.SPNYは4.34%高と1月以来の大幅上昇となった。

個別銘柄ではシェブロン(CVX.N)が3.20%、エクソンモービル(XOM.N)が4.40%上昇。エネルギー企業向けに重機を販売するキャタピラー(CAT.N)も4.48%上げた。

S&Pのセクター別指数は11業種のうち7業種で上昇。半面、S&P通信株指数.SPLRCLは1.04%安と最も下げがきつかった。

この数カ月間あまり材料視されていなかった米大統領選は、26日の第1回目の候補者討論会以降、市場での注目度が高まっている。

スポーツ用品のナイキ(NKE.N)は3.78%下落。受注見通しが3回連続で市場予想を下回ったことが嫌気された。給与支払い事務代行など人材管理サービスを行うペイチェックス(PAYX.O)は業績見通し引き下げが重しになり、4.60%下げた。

<金先物> ドルが対ユーロで上伸したことに伴う割高感などから売られ、続落した。

この日は朝方から値を下げる展開。イエレン米FRB議長が議会証言を行い、一段安となったものの、今後の利上げペースに関しては 「決まったタイムテーブルはない」と指摘、具体的な利上げ時期に言及しなかったことか ら、金利を生まない資産である金は徐々に小戻した。

8月の米耐久財受注額は、市場の減少予想に対し前月比横ばいだったが、市場の反応は限定的だった。

<米原油先物> OPECが産油量の制限で合意したことを好感し、急反発した。米WTI11月物の清算値は、前日比2.38ドル(5.33%)高の1バ レル=47.05ドルと、中心限月の清算値ベースでは8日(47.62ドル)以来約3 週間ぶりの高値となった。

米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週間統計では、原油在庫が積み増し予想に反して4週連続の取り崩しとなる一方、ガソリン在庫が予想を上回る積み増しだったため、発表後は売り買いが交錯、不 安定な商いとなっていた。

その後、アルジェリアで非公式会合を開いたOPEC加盟国が11月か ら生産量を日量計3250万バレルに制限することで合意したとロイターが報道。OPEC盟主のサ ウジアラビアとイランがぎりぎりまで意見が衝突していたため、なお実効性には疑問が残 るものの、合意見送り観測が強かっただけに期待の方が先行して買いが殺到、相場は一時 47.45ドルまで急上昇した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below