戦争終結のイラク、8歳少年写真家が「明るい今」切り取る
[26日 ロイター] 2003年3月から約8年9カ月に及んだ戦争が終結し、駐留米軍の撤退が完了したイラク。そのイラクで開戦の年に生まれたカマール・ハシム君(8)が、同国最年少のプロ写真家として活躍している。
カマール君は首都バグダッドの南約160キロのクート出身。同年代の児童らが宿題や遊びに時間を費やす中、カマール君はバグダッド市内のムタナビ通りにカメラをぶら下げ撮影に訪れる。カマール君はこれまで、バグダッドで何度も写真展を開いており、将来的には世界最年少のプロ写真家としてのギネス認定も目指しているという。
すでに「有名人」となったカマール君は、ロイターテレビの取材に「写真は生活を記録するから大好き」と話し、「写真団体がギネス社と話をしてくれて、クートで一番大きい写真展を開いてくれる」と目を輝かせていた。
カマール君がカメラで遊び始めたのは幼稚園に通っていたころ。父親でフォトジャーナリストのハシム・スルタンさんは、「私からカメラを取って、自然や人々を撮影し始めた。私の撮影に注目し、『なぜ光が必要なの』などと聞いてきた。そこから写真家になりたいという願望が生まれたと思う」と振り返った。
父親と一緒にカマール君が撮影に訪れるムタナビ通りは、書店などが並び、さまざまな文化人が集う場所。その通りで取材に応じた文化人の1人は、「才能あふれるカマール君は、新しいイラクに生まれた創造力豊かな少年だ。彼の写真はとても重要な意味を持っている。イラクの明るい面を切り取っているからだ」とたたえた。
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