ポルトガル大統領に市民が小銭寄付、「年金不足」発言に抗議

2012年 01月 25日 14:30 JST
 
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[リスボン 24日 ロイター] 財政赤字削減に向けて緊縮財政を進めるポルトガルの首都リスボンで24日、自身の年金給付が支出よりも少ないと不満をもらしたカバコシルバ大統領(72)に、市民らが小銭を寄付する抗議活動を行った。

大統領府前に集結した市民らは、建物内に入ろうとして守衛に制止され、その後「施しはドアにあるぞ」と叫びながら、カバコシルバ大統領への抗議を繰り返した。

カバコシルバ大統領は先週、自身の年金給付額について、月額1300ユーロ(約13万2000円)に加え、銀行からもそれより多いとされる個人年金を得ていると発言。「われわれ(夫婦)の支出に十分でないことはほぼ明らかだ」と語っていた。ポルトガルの平均年金給付額は400ユーロにすぎない。

この発言に批判が相次いだことから、同大統領は、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の支援を受ける自国が緊縮財政を強いられる中、他の年金受給者との連帯を示したかったと釈明した。

大統領の辞任を求めるサイトでは既に2万1000人近い署名が集まり、その人気は低迷している。

1月24日、財政赤字削減に向けて緊縮財政を進めるポルトガルの首都リスボンで、自身の年金給付が支出よりも少ないと不満をもらしたカバコシルバ大統領(左)に、市民らが小銭を寄付する抗議活動を行った。リスボンで昨年1月撮影(2012年 ロイター/Jose Manuel Ribeiro)