Reuters logo
アングル:石油在庫ついに減少へ、OPEC減産が実を結ぶ
2017年4月12日 / 06:55 / 5ヶ月前

アングル:石油在庫ついに減少へ、OPEC減産が実を結ぶ

 4月11日、石油輸出国機構(OPEC)が主導した減産合意が、世界的な原油・石油製品の過剰在庫解消へと少しずつ実を結びつつあるようだ。写真はOPECの旗。ウィーンの本部で昨年12月撮影(2017年 ロイター/Heinz-Peter Bader)

[ロンドン 11日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)が主導した減産合意が、世界的な原油・石油製品の過剰在庫解消へと少しずつ実を結びつつあるようだ。

在庫の減少はまだ価格に反映されていないのか、北海ブレント先物LCOc1は1バレル=55ドルを突破できずにいる。

しかし南アフリカからカリブ諸国に至るまで、世界中で在庫が減少しているのは間違いない。

OPECは今年前半に日量180万バレル減産するという非加盟国との合意に際し、経済協力開発機構(OECD)諸国が抱える約3億バレルの原油・石油製品の過剰在庫を削減することが狙いだと明言した。

エネルギー・アスペクツのアナリスト、リチャード・マリンソン氏は「今年第1四半期は、前年同期に比べ原油在庫の蓄積がすっと少なかった。世界的に精製所のメンテナンスが前年同期より遥かに活発だったにもかかわらずだ」と話す。

イランは何年間も抱え込んでいた洋上在庫をほぼ売却し終え、生産が制約される中で輸出を拡大し続けるのに苦慮している。

石油貿易関係者らによると、巨大石油商社のビトルは、南アフリカのサルダナ港にある原油在庫から数百万バレルを売却した。積み荷は台湾やインド、米国、欧州に向かったという。

仏石油大手トタル(TOTF.PA)もナイジェリアのエスクラボス産石油200万バレルをサルダナ港から出荷している。

北欧銀SEBによると、世界の石油在庫は過去4週間に4200万バレル減少した。「年初以来、米国の原油在庫が増加して一部で混乱を招いたが、これは米国で精製活動が減ったのと、米国が原油を輸入しているのが原因だ」という。

<石油製品も在庫取り崩し>

石油製品の在庫も着実に取り崩されている。

コンサルタント会社FGEによると、3月13日までの1週間(データが出そろった最新週)に米国、アムステルダム・ロッテルダム・アントワープ(ARA)地域、シンガポール、日本の主要石油製品在庫は合計650万バレル減り、6億3100万バレルとなった。

FGEによると週間在庫は昨年2月の6億7900万バレル強が過去最高だった。減少が続けば3週間後には6億1100万バレルに減る見通しだという。

ただ、石油製品の在庫減少はメンテナンスのための製油所の閉鎖という季節要因によるところが大きいとFGBは釘を刺している。

オランダ銀INGのコモディティ戦略責任者、ハムザ・カーン氏は、製油所のメンテナンス時期の終盤に特有の在庫取り崩しが、需給ひっ迫という幻影を生じさせている可能性があると述べた。

(Libby George、Ahmad Ghaddar記者)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below