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ロボスーツ、来夏にも医療機器承認へ=CYBERDYNE社長
2014年7月31日 / 03:22 / 3年前

ロボスーツ、来夏にも医療機器承認へ=CYBERDYNE社長

[東京 31日 ロイター] - ロボットスーツ「HAL」を開発するCYBERDYNE(7779.T)の山海嘉之最高経営責任者(CEO)は、ロイターのインタビューに応じ、現在日本で福祉用に利用されているHALが2015年夏ごろをめどに「医療機器」として認められる可能性があると語った。そのうえで、2015年中に黒字転換するとの見通しを示した。

「HALは日本生まれの技術。日本で先に認めてもらえていたらうれしかったのに」とCYBERDYNEの山海CEOは話す。

HALは、装着した人の脳が筋肉に向けて発する電気信号を皮膚の表面で読み取り、体の動きをサポートする同社が開発したロボットスーツ。しかし、医療機器として認められたのは日本よりドイツが先だった。ドイツでは、2013年8月に公的労災保険の適用対象に決まり、HALを使った週5回・3カ月の治療にかかる3万ユーロ(約410万円)がすべて保険でカバーされる。

一方、日本では今のところ、医療機器として販売することはできず、介護などの現場で福祉用として貸し出されているにすぎない。2014年3月時点では、全国162の施設で計355台が稼働中だ。ただ、医療用として使用することはできないため、治療のために使ったりすることはできず、保険も適用されない。

新たな医療機器には、安全性などを確認するための治験が必要で、HALの治験は今夏に終了する見通し。山海氏は「この冬には薬事承認の申請をする。恐らく最短で来年の夏ごろには、医療機器になっているのではないか」と期待する。さらに7月上旬には、米国でも食品医薬品局(FDA)への申請を済ませており、順調に進めば来年の夏ごろをめどに承認が下りる見込み。2015年の夏は、同社にとって節目の時期となりそうだ。

同社の2015年3月期の業績予想は最終損益が3億7700万円の赤字だが、2015年中には「どこかでブレークイーブン(損益分岐点)になるだろう」と黒字転換の見通しを立てた。

HALの活躍の場は、医療や介護の分野だけにとどまらないという。同じ原理を使った「災害対策用」のHALも試作試験中だ。体に障害を抱える人だけではなく、健常者が利用した場合も、肉体にかかる負荷を軽減できるため、技術を応用すれば用途は大幅に広がる。

人、ロボット、情報系の融合複合技術という意味を持つ「サイバニクス」と、力を意味する「ダイン」を掛け合わせて命名されたCYBERDYNEは、今年3月に東証マザーズ市場に上場。赤字が続いているものの、6月に発表された成長戦略で「ロボット革命」が掲げられたこともあり、それ以降の株価は右肩上がりの上昇を続けている。30日には上場来高値を更新した。

梅川崇 取材協力:金子かおり 編集:伊賀大記

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