COLUMN-〔インサイト〕存在感増す金ETF、08年に日本でも上場か=Mストラテジィ・亀井氏
米欧金融市場での信用収縮に収まる気配がみられない環境の下で、「信用リスク」の高まりがドル建て金価格の800ドル台という高値圏での推移をサポートしている。金市場では12月に入って再び金ETF(上場投信)を経由した資金流入が見られ始めた。株式市場などに流れていた資金が「質への逃避」ということで米国債に流れ、その際に一部が金市場にシフトしているとみられる。米連邦準備理事会(FRB)による一連の緩和政策により、将来的にさらにドル安が進むといった見通しが強まったことも、ドル安ヘッジという要素が加味され金価格押し上げの支援要因になっている。
<残高1000トンが視野に入った金ETF>
11月7日に本コラムに寄稿した際には、新規参入組のファンドの動向に焦点を当てたが、2007年9月以降の金価格急騰のきっかけを作ったのが欧米の年金基金とみられる金ETFへの資金投入だった。
各国証券取引所に上場されている主な金ETFは、Sreettracks Gold Shares(NY証券取引所、シンガポール取引所) 、Gold Bullion Securities(ロンドン証券取引所、オーストラリア証券取引所、ユーロネクスト・パリ、ドイツ取引所)、 New Gold Debentures(ヨハネスブルク証券取引所) 、Comex Gold Trust(アメリカン証券取引所)の4銘柄となっている。
その残高は2007年12月12日時点で802.64トンと過去最高となっている。これだけの量の金地金が過去4年足らずの間に、市場から物理的に吸い上げられ運用資産に組み入れられた。欧米の年金といえば米国最大の年金基金カルパース(カリフォルニア州公務員退職年金基金)が注目されるが、先駆的運用で知られるこの年金は、07年に商品市場での資金運用を本格化させ08年はその比率を上げると見られている。金市場でもその動向が金ETFに関連して常に注目されてきた。














