五輪=陸上GP大阪で中国勢が短距離席巻、劉翔優勝・100mも制す

2008年 05月 11日 07:32 JST
 
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 [大阪 10日 ロイター] 国際グランプリ陸上大阪大会は10日、大阪の長居陸上競技場で開催され、男子110メートルハードルのアテネ五輪金メダリストである中国の劉翔が優勝した。

 雨が降りしきり凍えるような悪コンディションのなかタイムは13秒19と、自ら持つ世界記録12秒88には遠く及ばなかったが、トップは譲らず余裕の5連覇となった。

 また男子の100メートルと400メートルでも中国選手が優勝し、北京五輪に向けて中国短距離界の勢いを感じさせる結果となった。

 <五輪連覇に向けて走り出した「中国13億人の至宝」>

 陸上グランプリ大阪はその年の陸上シーズンを皮切る最初の大きな大会として知られる。劉は前年度の同大会で4連覇をかざり、そのままの勢いで世界選手権大阪大会も制した。

 「このような悪コンディションのなかではけがをしないことが一番大事。リラックスして走ることができた」と余裕の表情で試合後話した。

 アジア人初の五輪男子トラック競技金メダリストである劉が母国の五輪大会で連覇することができるかは北京大会の注目点のひとつであり、中国人にとって大きな関心事だ。中国で「13億人の至宝」と呼ばれ、すでにスーパースターである劉にはきょうも中国語での応援がとびかっていた。

 だがライバルも急速に台頭してきており、安穏としてもいられない。前日のドーハ大会で米国人選手が12秒95で優勝したことについてプレッシャーはあるかと記者から質問が出ると、やや驚きの表情を見せながら「そんなにプレッシャーは感じない。(きょうのような悪天候ではなく)いいコンディションなら、おそらく12秒台はいける」とややむきになって「反論」した。

 <短距離界で中国が勢力拡大>

 とはいえ短距離界で中国勢が着実に力をつけているのも事実だ。今大会では劉翔のほか男子100メートルで胡凱が10秒54で末續慎吾(2位)や朝原宣治(8位)を抑え優勝。400メートルでも劉孝生が45秒90で優勝した。

 胡は当初リレーに出場する予定だった補欠選手。寒さと雨で軒並みタイム水準が低くなるという「環境」にも恵まれたが、中国陸上界の底上げを感じさせる優勝となった。

 「初戦だったのでとにかくけががないようにした」と試合後に話した末續は、中国勢の躍進についての質問に対し「実力をつけている選手がいることは知っているが、本当の勝負はもっと先」と、負けん気の強さを示した。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

 
 
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