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アングル:米株の最高値更新から1年、投資家が喜べない理由
2016年5月23日 / 03:57 / 1年前

アングル:米株の最高値更新から1年、投資家が喜べない理由

 5月20年、米株指数、S&P総合500種は1年前、過去最高値を記録した。しかし、投資家は1周年の祝杯を挙げられる状況にはない。写真はニューヨーク証券取引所のトレーダー。13日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - S&P総合500種.SPXは1年前、過去最高値を記録した。しかし、1周年の祝杯を挙げられる状況にはない。

S&P総合500種は2015年5月21日に2130.82ポイントで終了し、終値としての過去最高値を更新。現在はそれより約4%低い水準にある。取引時間中では15年5月20日に2134.72ポイントで最高値を付けている。それ以降は終値でもザラ場ベースでも最高値を更新できていない。

この1年、米株式市場は、低調な世界の経済成長をめぐる不安や石油価格の変動、米企業の振るわない業績など多数の懸念材料に圧迫されてきた。足元の週(16─20日)も米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げに踏み切るとの観測が市場を動揺させた。

過去の市場の動きから判断すると、このように過去最高値を下回る水準で推移する展開は、市場の方向性には悪い前兆となっている。

ジョーンズトレーディングの首席市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は16日、顧客向けノートに「S&P総合500種が過去最高値を更新できない期間が長くなればなるほど、市場が弱気相場となる公算が大きくなる」と記した。

オルーク氏によると、過去50年ではS&P総合500種が250営業日(約1年)にわたって過去最高値を更新しなかった局面は10回あった。そのうち8回の局面では相場が約20%以上下落している。

だが強気派にとって希望を持てる材料もある。それらの8回の局面では過去最高値からの下落率が平均で24%強となっており、今回の4.3%よりも遥かに大きな下げになっていた。残る2回の局面は、1990年代半ばのケースでは35%上昇するなど、最終的には「注目に値する突破」が続いた。

S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズのシニア・インデックス・アナリスト、ハワード・シルバーブラット氏によると、S&P総合500種が終値で過去最高を更新した回数は、15年が10回、14年が53回、13年が45回だった。

ここ1年は市場全体としては上昇しなかったが、非常に堅調だった銘柄もある。S&P総合500種採用銘柄の中で過去1年間の値上がり率の上位銘柄には、半導体メーカーのエヌビディア(NVDA.O)(108.5%上昇)、オンライン小売りのアマゾン・ドット・コム(AMZN.O)(61.8%上昇)、食肉加工のタイソン・フーズ(TSN.N)(49.5%)などが名を連ねている。

逆に値下がり率の上位銘柄には特殊医薬品のエンドー・インターナショナル(ENDP.O)(82.6%下落)、天然ガスのチェサピーク・エナジー(CHK.N)(74.8%下落)、ハードディスク駆動装置(HDD)のシーゲート・テクノロジー(STX.O)(62.9%下落)などが含まれている。

(Lewis Krauskopf記者)

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