ファンドマネジャーの間でスタグフレーション懸念強まる=メリルリンチ6月調査
[ロンドン 18日 ロイター] メリルリンチが18日に発表した6月のファンドマネジャー調査によると、過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まった。株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となった。
調査は世界各国のファンドマネジャー204人が対象で、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)がインフレに対する警戒姿勢を示すなか行われた。インフレ高進を背景に金利上昇観測が広がるなか、世界的な成長や利益見通しが弱まっているところに大きな変化がみられるとした。
メリルリンチ調査のコンサルタントを務めるデービッド・バウアーズ氏は「(回答者の)約87%が、インフレはトレンドを上回り、成長はトレンドを下回っているととらえ、(成長が)減速するなか短期金利は上昇していると考えている」と述べた。
世界経済が今後1年で減速すると答えたのは75%で、前回5月調査の61%から拡大。企業収益の悪化を見込む向きも75%と、前回から若干増加した。インフレが世界的に上昇するとした回答者は59%で、前回の53%を上回った。
投資に対しては警戒感が強まっている。キャッシュを「オーバーウエート」としたのは51%で、前月の42%から拡大。株式を「アンダーウエート」としたのは約50%で、前月の35%から大幅に増加した。債券を「オーバーウエート」としたのは19%で、前月の22%から縮小した。
前出のバウアーズ氏は、オーバーウエートとアンダーウエートの差異に言及し「株式に対するスタンスは過去10年間で最もネガティブな水準」と指摘した。
地域別でみた株式のオーバーウエートの割合は、新興市場国が42%、米国が37%、日本が26%、ユーロ圏が24%、英国が10%。
為替では、ドルが最も過小評価されているとの回答が66%、ユーロが最も過大評価されているとの回答が74%。
商品(コモディティ)では、原油が過大評価されているとの回答が66%、金が過大評価されているとの回答が34%だった。
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