株式こうみる:モノラインへの不安が米株安の背景=三菱UFJ証券 藤戸氏
<三菱UFJ証券 投資情報部長 藤戸 則弘氏>
17日の米国株価下落の背景はメリルリンチMER.N決算やバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言というよりも、モノライン(米金融保証会社)の先行き不安が大きな要因だ。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスが同社の格付けを引き下げ方向で見直すとしたことで、MBIA(MBI.N: 株価, 企業情報, レポート)は31.2%の大幅安、アンバック・フィナンシャル・グループ(ABK.N: 株価, 企業情報, レポート)は51.9%の急落となった。債務担保証券(CDO)などモノラインが有する資産が劣化していることが背景だ。
モノラインの保証が付くと債券がワンノッチ上がるが、モノラインが経営危機を迎えれば、その保証自体に影響が出る。米モノライン大手7社で2.4兆ドル分の債券に対する保証を行っているといわれており波及の度合いは大きい。クレジットクランチの危機が迫っていると言っていいだろう。
また、17日に発表された1月の米フィラデルフィア地区連銀業況指数はマイナス20.9と予想をはるかに下回り、リセッションを示唆する水準まで低下した。ブッシュ政権がレームダック化するなかで、どれだけ効果的な政策が出てくるかは不透明だ。米連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げを行ったとしてもステートメントで市場の期待に応えられなければ、たとえ0.5%の利下げ幅だったとしても、株式市場では織り込み済みということにもなりかねない。
(東京 18日 ロイター)
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