ファンドマネジャーはキャッシュ比率削減、ドルは過小評価との見方=メリル4月調査

2008年 04月 17日 12:23 JST
 
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 [ロンドン 16日 ロイター] メリルリンチが16日発表した4月ファンドマネジャー調査によると、投資家のリスク許容度のわずかな改善を背景に、キャッシュ・ポジションが低下した。調査では、為替レートがファンダメンタルズと一致していないとの見方が強まりつつあることも示された。

 ドルは現在、過小評価の状態にあり、逆にユーロは過大評価されている、とみられている。

 ファンドマネジャー202人(運用資産総額6590億ドル)を対象に行われた調査は、3月の前回調査の時点より、リスク許容度が高まったことを示している。

 メリルリンチの調査コンサルタント、デービッド・バウアーズ氏は、「キャッシュ・ポジションの低下が顕著だ」と指摘した。

 回答者のキャッシュ・ポジションは平均4.2%と、3月の4.9%、および2月の4.7%から低下した。さらにキャッシュをオーバーウエートとする割合は47%と、前月の51%から減少した。

 投資家による大量のキャッシュ・ポジションの保有は、リスク回避の姿勢が強いサインとされてきた。

 キャッシュ・ポジションの低下に伴い、株式を選好する動きがみられた。株式をオーバーウエートとする割合は28%で、前月の25%から増加。株式をアンダーウエートとする割合は41%で、前月の47%を下回った。

 債券は今年のアウトパフォーム資産の一つであるが、引き続き不人気だ。債券をアンダーウエートとする割合は52%と、前月の44%から増加した。

 メリルリンチによると、リスクの改善にもかかわらず、ファンドマネジャーは依然として、世界経済と企業業績の伸びについては芳しくないとの見方にある。

 バウアーズ氏は、「依然として心配すべきことが多い。スタグフレーション的な環境下にあるとの懸念が見受けられる」と述べた。

 今回の調査では、為替レートがファンダメンタルズからかい離しているとの見方が広がりつつあることが示された。

 前週に開催された7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で表明された通貨の急速な変動への懸念を、ファンドマネジャーも共有している。

 調査によると、4月はファンドマネジャーの61%が、ドルはアンダーバリューの状態にあると回答。3月の59%、2月の53%、1月の51%から増加した。

 ユーロがオーバーバリューとの回答は74%。3月の71%、2月の68%、1月の61%から増加している。

 バウアーズ氏は、「ファンドマネジャーにとって、為替は大きな問題になりつつある」と述べた。

 今後の見通しについては、ユーロが向こう1年間で下落するとともに、ドルと円は上昇するとの見方が強まっている。

 
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