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任天堂、2015年度から健康領域の新規事業に進出へ
2014年1月30日 / 01:42 / 4年前

任天堂、2015年度から健康領域の新規事業に進出へ

1月30日、任天堂の岩田聡社長は経営方針説明会で、ビデオゲーム専用機の未来を悲観していないとの認識を示すとともに、今後もハード・ソフト一体のプラットフォームビジネスを経営の中核にすることに変わりないとの方針を示した。都内で29日撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 30日 ロイター] - 任天堂(7974.T)の岩田聡社長は30日の経営方針説明会で、「健康」をテーマにした新規事業を展開する方針を示した。2014年中に事業内容の詳細を示して2015年度中に開始する。2016年度からの業績寄与を目指すという。

説明会で岩田社長は「ビデオゲーム専用機の未来を悲観していない」との認識を示すとともに「今後もハード・ソフト一体のプラットフォームビジネスを経営の中核にすることに変わりはない」と強調した。

健康領域に関して岩田社長は、これまでゲームを主力としてきた任天堂の事業領域を「一歩広げて考える」と指摘。健康の分野でも、ゲームで強みを発揮した「ハードとソフトの一体展開」を進める計画。ハードについては、モバイル端末やウエアラブル端末ではなく、身に着ける必要のない「ノン・ウエアラブル」で対応する予定という。

<スマホ積極活用へ、キャラクター事業も方針転換>

スマートフォンやタブレット端末の活用策として、任天堂のゲーム情報を告知するアプリを開発し、年内に展開する方針。サービスアプリに、「マリオ」などのキャラクターを使ったり、ミニゲームを作ったりすることはあるが、任天堂のソフトを単純にスマホに供給することについては否定的な見解を示した。

さらに、「マリオブラザース」のキャラクタービジネスについては、これまで持分法適用会社「ポケモン」を除いて限定的な事業にとどまっていたが、「適切なパートナーを探すことを含めてより積極的な展開を行う」方針に転換。今まで行っていなかったデジタル分野のライセンスも解禁する。

新興国など新市場については、取り組みが遅れているが、ユーザー拡大に取り組む。先進国のゲーム機の価格体系と異なる製品群を用意する方針。

また、同社はこれまで、Wiiなどハード販売で顧客とつながってきたため、ハードの切り替えの際にビジネス基盤を最初から構築しなくてはならなくなる。2012年末のWiiU発売と同時にユーザーアカウント「ニンテンドーネットワークID」を導入したが、今後はアカウント単位で顧客と関係を構築していく方針。

<WiiU単純な値下げを否定>

岩田社長は、来期の営業黒字化を目指すと改めて強調。そのために「(携帯型ゲーム機の)3DSが収益のドライバーになる」との認識を示した。WiiUの普及と収益化が課題だが「単純な値下げだけで事態打開はあり得ない」と話した。

WiiUの販売では、タブレット状のコントローラー「ゲームパッド」の機能を詳細にユーザーに説明するとともに、「マリオカート」「スマッシュブラザーズ」など有力ソフトの投入で立て直しを図る考えを示した。

ただ、WiiUについて岩田社長は「Wiiのように1億台普及を目指すのは現実的ではない」と指摘。WiiUの不振について「ソフトの数の不足ではなく、(Wiiスポーツにように)爆発的に売れるソフトがあるかの問題」と強調。今後、「決定打」となるソフトを開発していく意向を示した。

今期は3期連続の赤字に陥り、経営責任を問う声もあるが、岩田社長は「(社長を)辞めようと考えたことは一度もない」と語った。

(村井令二 編集:内田慎一)

*情報を追加します。

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