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リコール費用の一部負担でメーカー側と交渉中=タカタ会長
2014年6月26日 / 08:02 / 3年前

リコール費用の一部負担でメーカー側と交渉中=タカタ会長

 6月26日、タカタ製エアバッグの不具合により複数の自動車メーカーがリコールを実施している問題で、同社の高田重久会長兼最高経営責任者は、リコール費用の負担について、メーカー側と交渉していることを明らかにした。同社の株主総会の会場で撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 26日 ロイター] - タカタ7312.T製エアバッグの不具合により複数の自動車メーカーがリコール(回収・無償修理)を実施している問題で、同社の高田重久会長兼最高経営責任者は26日、リコール費用の負担について、メーカー側と交渉していることを明らかにした。

同日開いた株主総会で、株主の質問に答えた。

株主総会に出席した複数の株主の話によると、高田会長は冒頭、一連のリコール問題について陳謝。リコール費用については現在「精査中」だが、自社での負担に加え、一部は保険でまかない、自動車メーカーにも一部負担してもらうよう交渉している、と説明した。

タカタは今のところ、エアバッグ不具合の原因が製造工程や管理上の問題とみているが、高田会長は、設計上での問題があるかどうかも自動車メーカーと共同で確認している、とも述べた。

<多様な安全部品を強化して企業価値向上>

高田会長はまた、今後エアバッグだけでなく、シートベルト、その他の製品も含め、総合的に企業価値を上げたいとの考えを示し、グローバル体制もしっかり構築するとして、株主に理解を求めた。タカタはエアバッグのほか、シートベルトなども生産しているが、エアバッグだけで売上高全体の約40%を占める。

  エアバッグのリコール問題をめぐっては、今月に入り、トヨタ自動車(7203.T)やホンダ(7267.T)、日産自動車(7201.T)、マツダ(7261.T)の4社が合わせて約520万台をリコール。米高速道路交通安全局(NHTSA)も調査を進めており、同4社に加え、米フォード(F.N)、独BMW(BMWG.DE)、伊フィアットFIA.MI傘下のクライスラー・グループの計7社が、湿度の高い4地域を限定してリコールを実施している。

総会に出席した株主の岩井泰道(64)さんは、リコール問題の影響について「心配はしているが、株主総会内で会社は自信を持った回答をしていたので安心している」といい、「今後はグローバルでの展開、トータルで事業拡大を進めるとのことでタカタに期待している」と述べた。

同じく株主の阪上信二(45)さんは「(タカタの株主は)日本の技術は安全で、世界を守っているという意識が高く、誇りを持って株を持っていると思う。(リコール問題による)ショックはある」と語った。タカタの株価については「今後下がる可能性が高い」とみており、「たぶん(同社株を)長くは持っていないだろう」話していた。

  タカタ側は、リコールによる業績への影響について、今のところ「不明」としている。SMBC日興証券の松本邦裕シニアアナリストの試算では、現時点で判明しているリコール台数計520万台分だけでも、特別損失が約470億円となる。このため、160億円を予想している2015年3月期の純利益が赤字に転落する可能性がある。

複数の銀行筋は、タカタの財務への影響について、約1000億円の現預金があり、「過度に心配していないが、状況を注意深く見守る」としている。

白木真紀、久保田洋子 取材協力:浦中大我

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