中国で早くも海賊版「ウィンドウズ7」、メーカーに依然難題
[台北/上海 16日 ロイター] 米マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)の最新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」の発売を約1週間後に控え、偽物商品があふれる中国・上海の一角では、米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)の携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の偽造品などの横に、早くも海賊版「ウィンドウズ7」が並んでいる。
店員の1人は無地の白い箱にたくさん入ったディスクを指差し、「欲しいのはどのバージョン?英語版それとも中国語版?」と自慢げに聞いている。マイクロソフトがマーケティングに力を入れるウィンドウズ7の正規版は定価320ドル(約2万9000円)だが、中国では海賊版が20元(約270円)ですでに出回っている。
このことは、世界第2位のパソコン市場である中国で、大手ソフトウエアメーカーが利益を上げることの難しさを端的に表している。
調査会社IDCは、昨年に中国で販売されたソフトの約80%が海賊版だったと推測している。この数字は下落傾向にあるものの、依然として世界的な平均の2倍以上であり、米国や日本といった成熟市場に比べると約4倍と高い水準。
ガートナーのアナリスト、マシュー・チェン氏は「今の中国で海賊版を出回らせている大きな問題は価格だ。学生の1カ月の生活費が400元のところに2000元するプログラムを売ろうとしても、多くの消費者にとってそれは単純に無理というものだ」と述べた。
マイクロソフトは昨年、中国での「オフィス2007(Home and Student Edition)」の価格を699元から199元に値下げした。ウィンドウズ7のホームベーシックバージョンは399元と、米国などでの販売価格に比べると安いが、それでも海賊版の15倍の値段となる。
知的所有権の侵害は中国にとって、主要な貿易相手国との関係で頭の痛い問題であり続けている。
中国は違法コピー商品や偽造品の取り締まりを強化しており、8月には裁判所が、「ウィンドウズXP」の海賊版を流通させたとして4人に有罪判決を下した。 続く...


