東芝の4―6月期は過去最高、通期見通しは据え置き

2010年 07月 29日 17:02 JST
 
check

 [東京 29日 ロイター] 東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)は29日、2010年4―6月連結営業損益(米国会計基準)が294億円の黒字に転換(前年同期は375億円の赤字)したと発表した。会社計画の100億円を大きく上回った。

 4―6月期としては、07年4―6月期の231億円を超え、過去最高を記録した。営業利益の通期予想に対する進ちょく率は11.7%となった 

 売上高は1兆4692億円(前年比9.7%増)となった。前年度の受注の落ち込みが響き、社会インフラは減収となったものの、デジタルプロダクツや半導体などの電子デバイスが20%を超える増収となった。

 利益面でも、半導体事業の寄与が大きかった。4―6月期のNAND型フラッシュメモリの価格は前年同期比5%ダウンにとどまるなど、需要・価格が安定して推移。半導体事業は222億円の営業黒字となり、2009年7―9月期に黒字転換して以来、黒字基調が定着してきた。村岡富美雄副社長は会見で、今年度の半導体事業について「さらに良くなると見ている」と述べた。

 もう一方の柱である液晶は、需要の増加とコスト削減により、08年7―9月期以来7期ぶりに営業黒字となった。村岡副社長は「7―9月期も黒字だ」との見通しを示した。 

 2011年3月期の連結営業利益予想は前年比113.3%増の2500億円で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト14人の予測平均値2555億円を2.1%下回っている。

 想定為替レートは、ドル/円は90円で変更はないものの、ユーロ/円を5月時点の120円から110円に変更したことで、営業利益を300億円下押す要因となる。「さらなるコストダウンなどで円高影響を吸収して、期初予想を達成する」(村岡副社長)としている。通期では、全セグメントで増収増益、黒字見通しとなっている。

 設備投資は年間3200億円、うち半導体事業1600億円の期初計画は変更していない。 

 (ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)

写真

追加緩和は「義理チョコ」か

日銀の追加緩和策はどこまでデフレ脱却に真剣なのか。市場では単なるサプライズで終わる「義理チョコ」かどうか見極めたいとの声も。  記事の全文 | 関連記事 

 7月29日、東芝が発表した2010年4―6月連結営業損益は294億円の黒字に転換。写真は都内の家電店で昨年7月撮影(2010年 ロイター/Yuriko Nakao)
写真
分配金は悪者か

毎月決算を行い分配金が払い出される毎月分配型の投資信託が人気だが、いまこの分配金がやり玉に挙がっている。  ブログ 

最新ニュースのほか、ブログやコラム、スライドショーなどの最新情報をお届け