ルネサスが4000人削減、先端製品は台湾TSMCなどに委託
[東京 29日 ロイター] ルネサスエレクトロニクス(6723.T: 株価, ニュース, レポート)は29日、約4000人の人員削減や先端半導体製品の生産を台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW: 株価, 企業情報, レポート)(TSM.N: 株価, 企業情報, レポート)などのファウンドリー(半導体受託生産事業者)への委託生産を活用することなどを柱とする構造改革計画を発表した。これに関連して今年度に770億円の特別損失を見込むため、2011年3月期には800億円の当期赤字となる見通し。
同社は、今年4月1日に旧ルネサステクノロジと旧NECエレクトロニクスが合併して発足。発足後100日間をめどに、旧社時代から続いた業績低迷からの脱却を目指し、事業構造改革を策定するとしていた。約5000人の人員効率化を主に11年3月期中に実施。このうち、約1000人は社内の配置転換で対応するため、人員の削減数は4000人程度になる。
記者会見会見した赤尾泰社長は「必要な構造改革は今年度中に集中し、来年度からは当期黒字を目指す」と述べた。構造改革の実施と、情報システムの統合や生産資材の統一などから生じる経営統合効果より、11年3月期から13年3月期までに約1100億円の費用抑制を実現するとしている。従業員数削減やファウンドリー活用拡大に伴い、生産拠点の再編・統廃合を行うかどうかについて赤尾社長は、「具体的な内容については言及できない」とし、人員削減の方法も明言しなかった。
ファウンドリーは、TSMCと米グローバルファウンドリーズ社を活用。回路線幅28ナノ(1ナノは10億分の1)メートル以降の先端微細化加工技術を用いた製品の量産は両社に全面的に委託する。直径300ミリのシリコンウェアを使う那珂工場(茨城県)と鶴岡工場(山形県)は、40ナノまでのシステムLSI(大規模集積回路)とマイコンの量産にフル活用する。製品分野としては、携帯電話向けのシステムLSIや、汎用・車載用のマイコン、様々な機器の省エネルギー化につながるパワーデバイスといった製品に注力するとしている。
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