日立の4─6月期営業利益884億円、前年比1400億円改善
[東京 30日 ロイター] 日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)が30日発表した2010年4─6月期の連結業績(米国会計基準)は、営業利益が884億円だった。505億円の赤字だった前年同期に比べ約1400億円改善した。
中国向けの建設機械や昇降機、自動車やエレクトロニクス製品向けの部品や素材といった分野が好調だった。
4─6月期は売上高が前年同期比13.7%増の2兆1525億円、当期損益は860億円の黒字で、前年同期の826億円の赤字から1700億円近く改善した。前年同期は主要10部門のうち7部門で営業赤字を計上したが、今回は全部門が黒字化した。会見した三好崇司副社長は「第1・四半期は、営業利益で約600億円、当期利益で約500億円、当初計画に対して良くなった」と説明した。
好調な4─6月期の業績を受けて、10年4─9月期の業績予想について売上高を4兆4000億円(当初予想4兆3000億円)に、営業利益を1700億円(同1250億円)に、当期利益予想を1000億円(同550億円)にそれぞれ上方修正した。
<デジタル・民生など課題事業も黒字化>
4─6月期の営業損益は、高機能材料の262億円の黒字(前年同期は32億円の赤字)、ハードディスクドライブなどコンポーネントデバイスの167億円の黒字(同102億円の赤字)、自動車向け部品などオートモーティブシステムの42億円の黒字(同130億円の赤字)などの部門で改善が目立った。また、ここ数年間、日立の収支を圧迫していた薄型テレビなどのデジタルメディア・民生機器も71億円の黒字(同135億円の赤字)となった。三好副社長は、全社の業況について、「中国では建設機械やエレベーター、エスカレーターが堅調だ。自動車向けやエレクトロニクス向けの高機能材料も良い」などと述べた。
<通期予想は据え置き>
一方、11年3月期の通期連結業績(米国会計基準)予想では、営業利益が前年比68.2%増の3400億円とする従来予想を据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト10人の予測平均値3597億円を下回っている。売上高が同2.6%増の9兆2000億円、当期利益が1300億円(前年実績は1069億円の赤字)との見通しも変更していない。
通期見通しを据え置いた理由について、三好副社長は「世界各地で実施された消費刺激策が順次終わることや各国の財政問題、原材料の高騰、新興国のバブルなどの懸念材料があり、不透明な状況なので、もう少し(事業環境を)見極めたいというのが本音だ」と話した。
(ロイター日本語ニュース、浜田健太郎)
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