シャープ、台湾AUOほか6社を液晶特許侵害で提訴
[東京/台北 25日 ロイター] シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)は25日、台湾の液晶パネル大手、友達光電(AUO)(2409.TW: 株価, 企業情報, レポート)が液晶パネルなどの特許を侵害したとして、米国国際貿易委員会(ITC)などに提訴したと発表した。AUO製の液晶パネルおよび同社製の液晶パネルを搭載するテレビについて、米国への輸入と販売の差し止めを求めている。
シャープは2006年からAUOと液晶パネル特許の利用に関するライセンス契約を結んでいたが、10年12月末を期限に終了。シャープによると「契約更新ができず、AUOへの提訴に至った」(広報)としている。
ITCには24日(米国時間)に提訴。AUO製の液晶パネルを搭載したテレビメーカー6社も相手取った。シャープによると、6社は三洋電機6764.T、韓国LG電子(066570.KS: 株価, 企業情報, レポート)、台湾・明基電通(BenQ)(2352.TW: 株価, 企業情報, レポート)、中国の海爾集団(ハイアール)(1169.HK: 株価, 企業情報, レポート)とTCL(000100.SZ: 株価, 企業情報, レポート)、米ビジオ。これ以外のテレビメーカーでも、AUO製の液晶パネルを搭載するテレビが米国で販売されていることを確認すれば提訴する方針。シャープは米デラウエア州地方裁判所でも、AUOに対して特許侵害の損害賠償を求めて提訴した。シャープは損害賠償の請求額は明らかにしていない。
もともとシャープとAUOは、02―05年にかけて米国や台湾で液晶パネルに関する特許侵害で争ったことがある。両社は和解の上で06年3月に液晶特許を相互利用するクロスライセンス契約を締結したが、契約は10年12月末を期限として終了。シャープによると「(AUOから)当社の知的財産に対する評価が得られなかった」(広報)として契約更新が実現しなかったという。今後の契約更新交渉についてシャープは「訴訟に至っている以上、コメントできない」(同)としている。
一方でシャープは、韓国サムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)とも07―10年にかけて液晶パネルの特許侵害で係争。10年2月に和解した上で、特許技術の利用に関するライセンス契約を締結することに結び付けている。
AUO側はロイターに対し、シャープによる提訴について「当社は第三者の知的所有権を尊重すると同時に、当社の知的所有権を他社が尊重することを期待している。当社と当社顧客の利益は守る意向だ」とコメントした。
(ロイターニュース 村井令二)
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