ニコン、デジカメ好調で今期業績予想を上方修正
[東京 10日 ロイター] ニコン(7731.T: 株価, ニュース, レポート)は10日、2012年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高を前年比11.5%増の9900億円(従来予想9400億円)、営業利益を同59.1%増の860億円(同680億円)、当期純利益も同2.1倍の600億円(同420億円)にしたと発表した。
東日本大震災で混乱したサプライチェーンの回復が想定よりも早いほか、米欧や新興国でデジタルカメラの需要が拡大しており、円高の逆風を上回る伸びが期待できると判断した。
営業利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト18人の予測平均744億円を上回った。業績予想の上方修正に伴って、年間配当予想を従来の27円から34円に増額した。
一方で、足元の円高進行を踏まえ、7月以降の想定為替レートをユーロ/円については110円とし、従来想定の115円から見直した。ドル/円は従来想定の80円を据え置いた。為替の影響は約8割がデジカメ事業によるものだが、カメラ生産の主要拠点がタイと中国にあるため、部材のドル調達でドル安の影響は比較的軽微。しかし、欧州でのカメラ販売にあたるユーロ安のリスクは高い。7月以降、1円の円高による営業利益への影響額はドルが8億円、ユーロが10億円。
<デジカメ、初の2000万台超えへ>
12年3月期のデジカメ販売計画は、震災の影響が不透明だとして期初に公表を見送っていたが、同日、通期で2090万台(前年同期は1855万台)にしたと発表。内訳は、コンパクトが1550万台(同1426万台)、一眼レフが540万台(同429万台)。通期でデジカメ販売が2000万台を超えれば、同社として初めてとなる。
これにより、今期のデジカメ事業の営業利益予想は従来の530億円から710億円に上方修正した。一方で、露光装置事業の営業利益予想は310億円で据え置いた。露光装置の販売計画は、半導体用(新品)が60台、液晶用が82台で変更はないが、スマートフォン(多機能携帯電話)で需要が拡大する中小型液晶(第4世代以下)用装置の計画を従来予想の34台から36台に積み増す一方、5―6世代の計画を減少させるなど、内訳に変動があった。
<下期はデジカメの競合激化も> 続く...









