富士フイルム、業務用プリンター・インク事業に本格参入

2007年 04月 6日 07:17 JST
 

 [東京 6日 ロイター] 富士フイルムホールディングス(4901.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の富士フイルムは、業務用インクジェットプリンターと同プリンター用インクを組み合わせたシステム販売事業に本格参入する。関係筋が6日、明らかにした。国内外の2社から業務用インクジェットプリンターをOEM(相手先ブランドによる生産)調達し、英子会社が手掛ける同プリンター向けのインクと併せて世界市場に販売する。2009年度で200億円の売り上げを見込む。

 業務用インクジェットプリンターは、アクリルやプラスティック、塩化ビニールなど紙以外の素材に印刷することができ、看板広告や車体広告などに利用される。

 富士フイルムは、MUTOHホールディングス(7999.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の武藤工業(本社東京)とオランダのオセ(OCEN.AS: 株価, 企業情報, レポート)社から同プリンターをOEM調達し、富士フイルムブランドで販売。富士フイルムが2005年2月に買収した英印刷インク大手の富士フイルムセリコールが、幅広い素材に印刷できる溶剤インクや乾燥が速いUVインクを販売する。

 紙以外の素材に印刷する方法としてはスクリーン印刷があるが、業務用インクジェットプリンターはデジタル化への対応がしやすいほか、印刷の工程数が少なくコスト削減効果があるなどの理由から市場が拡大。同プリンターとこれに対応したインクの市場規模は2005年度で3000億円で、今後も年率10数%の成長が見込まれている。

 4月から米国で先行して同ビジネスを展開し、他地域へ順次拡大する。DPE(写真の現像・焼き付け・引き延ばし)チェーンや看板広告を手掛ける業者などを対象に販売する。

 富士フイルムは、富士フイルムセリコールのほか、産業用インクジェットプリンター用ヘッドの米ディマティックス社を昨年7月に買収、06年2月にはインクジェットプリンター向けインク染料メーカーの英アビシア社を約308億円で買収するなど、印刷関連ビジネスを強化。08年度には印刷関連事業の売上高を3000億円(05年度実績は2600億円)に引き上げる方針を打ち出している。

 
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