KDDIが通期営業益見通しを4140億円に上方修正、携帯電話が好調
[東京 25日 ロイター] KDDI(9433.T: 株価, ニュース, レポート)は25日、2008年3月期の通期業績予想を上方修正し、連結営業利益を前年比20.1%増の4140億円(従来予想は3900億円)に引き上げた。
携帯電話の1人当たり月間平均収入(ARPU)が予想を上回るためで、営業利益は初の4000億円台となる。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト18人の予測平均値4076億円も上回る。
売上高は前年比7.3%増の3兆5800億円(従来予想は3兆5000億円)、経常利益は同19.7%増の4200億円(同3900億円)にそれぞれ引き上げた。一部設備の撤去費用などの特別損失を見込んで当期純利益は同17.8%増の2200億円に据え置いた。携帯電話のARPUは、期初より90円増の6240円に修正した。設備投資計画は、携帯電話事業での投資上乗せなどがあり、従来計画の5000億円を5200億円に増額した。
会見した小野寺正社長は、08年1―3月期にかけても拡販を進めるとの考えを示し、「それなりの利益を確保できるとみている。(08年3月末時点における携帯電話の累計利用者数計画)3000万(件)というターゲットは変えていない。十分確保できる」と述べた。足元の利用者加入状況については「悪い状況でないと理解している」とした。ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)の携帯電話子会社ソフトバンクモバイルが学生向けとして21日に発表した新料金に対しては「何らかの施策は打つことになる」(小野寺社長)としたが、具体的な計画には言及しなかった。
同日発表した07年4―12月期の営業利益は、前年同期比17.4%増の3710億円で、四半期業績を開示して以降、5期連続の増益となった。移動通信事業が堅調で、固定通信事業の営業損失をはね返した。
売上高は同7.2%増の2兆6387億円、経常利益は同17.5%増の3755億円、当期純利益は12.4%増の2148億円だった。
懸案の固定通信事業は、478億円の営業赤字(前年同期は255億円の営業赤字)だった。小野寺社長は、グループ内の売り上げが減少し、グループ外への売り上げが増えているなどと説明し、「固定通信も増収傾向」と強調した。ただ、電話事業の売り上げ減少や光通信事業の営業赤字が響き、赤字幅が拡大した。小野寺社長は「光(通信事業)の赤字幅拡大は誤算。利用者が満足するサービスを出すことが重要」と語った。
移動体通信事業の営業利益は前年同期比22.5%増の4114億円と堅調で、固定通信事業の営業赤字をカバーした。
(ロイター日本語ニュース、平田 紀之記者)
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