パイオニアと松下がPDP事業で提携、狙いはコスト競争力
[東京 24日 ロイター] パイオニア(6773.T: 株価, ニュース, レポート)と松下電器産業(6752.T: 株価, ニュース, レポート)は24日、プラズマディスプレーパネル(PDP)の新規開発と戦略的な生産・供給に関して5月をめどに提携すると発表した。両社は提携を通じ、開発力とコスト競争力の向上を図る。
会見したパイオニアの小谷進常務執行役員は、薄型テレビ市場での価格競争に追従できずに苦戦してきたと説明。松下との提携で、パイオニアのニーズを組み込んだパネルの調達が可能で「大幅のコストダウンができる」と述べた。松下の森田研常務役員は「パイオニアの技術者もともに働いてもらうことで、PDP進化のスピードを、一層、上げていく」と語った。
松下が主体となり、パイオニアが協力して開発を進める。パイオニアの高発光、高コントラスト、超薄型パネルの各技術と、松下の高効率化技術を持ち寄り、高画質で省エネ性能に優れた製品を開発するという。今回の提携で、パイオニアのPDPパネルに関連した技術者は松下に転籍する。パネルの生産は松下が受け持ち、パイオニアに供給する。09年秋発売のパイオニア製品に搭載できるよう、09年6月末から供給を開始する。
パイオニアはPDPの分野で高付加価値の路線を打ち出し、他社の上位機種よりも高い価格で販売してきた。小谷常務は、高付加価値路線は継承しつつ、提携を通じたコストダウンで「他社の上位機種の価格帯」(小谷常務)の製品投入を図る。今期以降の販売量については、足元の販売規模である50万台程度を最低限とし「競争力のある価格がつけられれば、市場がひろがる。少しでも増やしたい」(小谷常務)とした。
パイオニアの小谷常務は松下との提携について「シャープの理解は得ている」との認識を示した。パイオニアは昨秋、液晶に強いシャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)とも資本業務提携しており、今後、液晶パネルの供給を受ける予定となっている。一般的に、中・小型テレビは液晶、大型テレビはプラズマが適しているとされていたが、技術の進歩で足元では液晶も大型テレビに対応可能になってきており、松下とシャープの競合関係が強まっている。小谷常務は今後のパネル構成について「40(型台)を境に、その上はプラズマ、30(型台)は液晶となる。40(型台)は(液晶とプラズマの)両方を取り扱うことになる」と語った。
一方、小谷常務は、次世代薄型テレビの最右翼とされる有機ELは今回の松下との提携では「一切関係ない」と語った。シャープとは「幅広く事業の話をしているが、具体的な話にはなっていない」とした。
(ロイター日本語ニュース、平田 紀之)
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