KDDIの09年3月期営業利益予想は+10.6%、6期連続増収増益へ

2008年 04月 25日 06:42 JST
 

 [東京 24日 ロイター] KDDI(9433.T: 株価, ニュース, レポート)は24日、2009年3月期営業利益予想が前年比10.6%増の4430億円となる見通しと発表した。6期連続の増収増益となる。固定通信事業は赤字が継続するが、移動通信事業は前期の契約数増加が業績に貢献しカバーするとみている。

 この予想は、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト18人による予測4468億円とほぼ同水準だった。

 同社の移動通信累積契約件数は前期末に3000万件を超えており、会見した小野寺正社長は「節目の年となった」と総括した。ただ、契約の純増数は07年3月期の275万件から08年3月期は215万件に減少。09年3月期は126万件と、さらなる成長の鈍化を見込む。小野寺社長は「個人の新規市場が縮小している」と述べ、市場全体の純増見通しは前期の約600万件から390万件程度に縮小するとの見方を示した。KDDIの1契約あたりの月間収入は08年3月期の6260円が5660円に低下する見通しだが、前期の契約数増加が通話料収入の増加につながり利益を押し上げると見ている。

 09年3月期の設備投資計画は5900億円(08年3月期は5170億円)とした。携帯電話の2ギガヘルツ帯、新800メガヘルツ帯に関連した投資を進める。09年3月期の年間配当は1万1000円を予想。08年3月期予想の同1万0500円から500円の増配となるが、増益にともなって、配当性向は08年3月期予想の21.5%が09年3月期予想は19.6%へと低下する。会見した小野寺社長は「連結配当性向20%以上を目標に、安定配当をしていきたい」と述べた。

 小野寺社長は、ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)などが採用している携帯端末の割賦販売の導入について「今期の業績見通しに割賦の影響を一定程度見込んでいる」と話し、年度内の導入を示唆した。また、次世代携帯電話の通信方式については「マーケットを見ながら方式を決める。非常識な選択はしない」とし、国内外の通信会社が採用に動いている「LTE方式」に前向きの姿勢を示した。

 09年3月期の売上高予想は前期比2.9%増の3兆7000億円、経常利益予想は同7.9%増の4400億円、当期利益予想は同14.8%増の2500億円とした。

 08年3月期の営業利益は前年比16.2%増の4005億円だった。この実績は、会社側予想の4000億円とほぼ同じだった。5期連続の増収増益となり、営業利益は初めて4000億円台に乗せた。移動通信事業が堅調に伸び、固定通信事業の赤字を補った。ただ、小野寺社長は、電池の発熱問題や新型端末の出荷遅れが様々なところで悪影響を及ぼしたとし「携帯端末についてはかなり課題を残した」と述べた。

 売上高は同7.8%増の3兆5963億円、経常利益は同16.2%増の4079億円、当期利益は同16.6%増の2178億円だった。

 (ロイター日本語ニュース、平田 紀之記者)

 
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