マイクロソフトの一線から去るビル・ゲイツ氏、今後は慈善活動に

2008年 06月 27日 19:56 JST
 

 [シアトル 26日 ロイター] 1975年にパソコン革命の到来を察知してハーバード大を中退してマイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)を創業、全ての家庭の全ての机にコンピューターがあるというビジョンを追求してから30年。ビル・ゲイツ氏は27日、世界最大のソフトウエア会社となった同社の経営から52歳で引退する。

 今後は、自身の莫大な富をもとに築いた慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の活動に専念する。

 今でこそ、長者番付では米著名投資家ウォーレン・バフェット氏とメキシコの実業家カルロス・スリム氏に抜かれているゲイツ氏だが、大きな富には大きな責任が伴うと語っている。

 ボーイッシュな顔つきに白髪の増えた髪が不似合いにも見える。ライフワークのソフトウエア開発を後にし、今後は新しいワクチンの開発や発展途上国でのマイクロファイナンスのプロジェクトなどに全エネルギーを注ぐ。

 マイクロソフトの大株主として、引き続き特別なテクノロジープロジェクトには参加する。同社株式の8.7%に当たる持ち株の時価総額は約230億ドル(約2兆4610億円)。

 ゲイツ氏が初めてコンピューターのプログラミングをしたのは13歳のとき。シアトルの学校で、クラスの時間割システムを編み出した。経験を重ねるに連れ、ソフトウエアが、人々の仕事や遊び、コミュニケーションを変える可能性を秘めていることを認識した。1995年の自著「The Road Ahead」では、「19歳のとき、将来が見え、その自分が見たものにキャリアの基礎を置いた。その直感は当たっていた」と記している。

 ゲイツ氏は、ハードウエアよりソフトウエアが重要になるというパソコン革命を早い段階で見抜いた。学生時代からの友人ポール・アレン氏と共に会社を設立、マイクロコンピューター向けのソフトウエアを提供する、という使命から、社名をマイクロソフトと名付けた。

 <恵まれた生い立ち>  続く...

 
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