信越化4─9月期営業利益、7.2%増の1501億円
[東京 23日 ロイター] 信越化学工業(4063.T: 株価, ニュース, レポート)は23日、2008年4─9月期の連結業績を発表した。営業利益は前年同期比7.2%増の1501億円。主力の塩化ビニール樹脂で米国子会社が中南米向けなどの輸出で稼いだことが寄与した。
2009年3月期通期の連結業績見通しは前年比6.9%増の3070億円とする当初予想を据え置いた。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均値3076億円と同水準。据え置きの理由として4─9月期の業績がほぼ想定通りだった点を挙げている。08年4─9月期は売上高が前年同期比1.1%増の6954億円、当期利益が同6.0%増の1009億円だった。
4─9月期の営業利益のうち、売り上げで最大部門の有機・無機化学品は前年同期比15.1%増の555億円。主力の塩ビ樹脂は、主要出荷先である米国住宅市場が低迷し、同業他社の業績が悪化する中で、米子会社が中米、南米、アフリカ、中東などに輸出を増やし、工場もほぼフル操業だった。会見した中村健取締役は、「米国内は悪いが、市況の良い地域から売るようにしている。良い顧客と付き合う中で、現在の状況になっている」と述べた。
半導体用シリコンウエハーなど電子材料の4─9月期営業利益は同0.5%増の794億円。半導体シリコンウエハーでは、200ミリ製品は半導体需要低下の影響を受けたが、300ミリ製品の販売を世界中の顧客向けに注力した。中村取締役は「昨年はウエハー事業は随分動いたが、1月以降は数量は伸びていない。粘り強い営業や、償却期間の短縮、コストの見直しを続けて数字が仕上がった」と語った。ただ、09年3月期の半導体用シリコン向けの設備投資額は、当初予想の2000億─2500億円から1500億─2000億円に下振れする見込みだという。
(ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者)
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