焦点:オラクルのサン買収、IT業界の勢力図は激変へ

2009年 04月 22日 16:57 JST
 

 [ボストン 21日 ロイター] 米オラクル(ORCL.O: 株価, 企業情報, レポート)による総額71億ドルでのサン・マイクロシステムズ(JAVA.O: 株価, 企業情報, レポート)の買収は、ソフトウエア大手がハードウエア市場にも参入することになり、IT業界の勢力図に大きな変化をもたらすとみられる。

 サンに対してはIBM(IBM.N: 株価, 企業情報, レポート)も買収を目指していたが、今月に入って交渉が決裂。オラクルはサンを傘下に収めることにより、市場規模170億ドルとされる企業向けハイエンドUNIXサーバーの分野で米ヒューレット・パッカード(HP)(HPQ.N: 株価, 企業情報, レポート)を抜き、IBMに次ぐ2位のメーカーになる。オラクルはまた、サンが持つプログラミング言語「JAVA(ジャバ)」と基本ソフト(OS)の「ソラリス」も手に入れる。 

 今回の買収について、調査会社ヤンキー・グループの元最高経営責任者(CEO)のハワード・アンダーソン氏は「サン単独よりもはるかに恐ろしいコンペティターになる」と指摘。「もし自分がサンの顧客だとしたら、サンが生き残れるかどうかに神経をとがらせ始めていた。もうその心配は必要ない」と述べた。

 アナリストらは、厳しいコスト管理と積極的なマーケティングで知られるオラクルが、サンの膨張したコスト構造を見直すとともに、2009年度上期(08年7─12月)決算が19億ドルの赤字だったサンに活力を吹き込むとみている。

 サンフォード・バーンスタインのアナリスト、トニ・サッコナギ氏は、買収手続きが完了すれば、オラクルは昨年末時点で3万3556人いたサンの社員のうち、5500─1万人を削減する必要があると予想している。

 <製品のバンドルとハード部門の建て直し>

 オラクルの狙いは、既存製品の売り上げを伸ばすのと同時に、サンが持つハードに各種ソフトをバンドルすることで、競合他社よりも低コストで優れたパフォーマンスのシステムを提供することにある。

 調査コンサルティング会社ITICのアナリスト、ローラ・ディディオ氏は「(今回の買収で)オラクルはIBMやHPに対する大きな競争力を手に入れる。ディスクからデータベースに至るまで、すべての領域でだ」と述べた。  続く...

 
 
 
 
 
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