シャープの10年3月期は500億円の営業黒字

2009年 04月 27日 22:04 JST
 

 [東京/大阪 27日 ロイター] シャープは27日、2010年3月期の連結営業損益が500億円の黒字になる見通しだと発表した。

 景気後退を背景に上期は厳しい環境が続くとみているが、大阪・堺市に建設中の液晶パネル新工場が稼動する10月以降に収益回復を見込む。

 売上高は前年比3.4%減の2兆7500億円を見込むが、営業損益は黒字化を予想。トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト15人の予測平均では423億円の赤字だった。シャープは下期以降の回復を想定しており、通期の営業利益予想は、上期はゼロだが、下期に500億円を見込む。通期の当期純利益は30億円の黒字になる見通し。

 大阪市内で記者会見した片山幹雄社長は「売上高の伸びを今年はあまり見込めない。特に欧米については大きく期待できない。国内、中国、新興国を中心に事業をやらざるを得ないという経営計画だ」と述べた。

 東証で記者会見した濱野稔重副社長は、下期に収益回復を見込む計画について、液晶工場再編などの業績改善策として打ち出した総経費2000億円(うち固定費1000億円)の削減効果のほか、流通在庫の調整がほぼ終了したことを指摘した上で「第2四半期以降に段階的に収益が回復する」ことを想定しているとした。また、09年3月末のたな卸し資産が12月末比で圧縮されたことで「今期の新商品のスムーズな市場投入が図れる」とも指摘した。

 <液晶テレビ・液晶パネルは採算を改善>

 10年3月期の液晶テレビ販売台数は1000万台を計画し、前年実績の1000万台と同じ水準。濱野副社長は「堺工場が立ち上がる下期以降に、従来よりコスト競争力を持つ大型液晶テレビを市場に投入する」として、10月以降の下半期は、上期に対して4割程度の数量増を見込むことを明らかにした。ただ、年間の売上高は、テレビの価格下落の影響を想定し、前年比9.5%減の6600億円とした。

 これにより、10年3月期の「AV・通信機器」の営業損益は116億円の赤字に圧縮する。このほとんどが液晶テレビの赤字だという。2009年3月期のAV・通信機器は535億円の赤字だった。販売台数を変えずに営業赤字を圧縮するテレビ事業について、片山社長は、40インチ以上の大型サイズのテレビの販売構成比を拡大する計画であることを明らかにした上で「(最新鋭の)堺工場がスタートすれば強化できる」と述べた。  続く...

 
 
 
 
 
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