焦点:アップルが半導体開発の動き、ベンダーは戦々恐々

2009年 05月 5日 15:39 JST
 

 [サンフランシスコ 30日 ロイター] 米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)は携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」向けの多機能チップの自社開発を目指し、半導体業界からの人材確保を進めているようだ。

 アナリストによると、アイフォーンは現在、韓国のサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)、米ブロードコム(BRCM.O: 株価, 企業情報, レポート)、米マーベル(MRVL.O: 株価, 企業情報, レポート)、英CSR(CSR.L: 株価, 企業情報, レポート)、独インフィニオンテクノロジーズ(IFXGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)といった複数の供給先から調達したチップを使用している。しかし、アップルが自社開発に成功すれば、現在のサプライヤーのリストから少なくとも1社の名が消える可能性がある。

 アナリストは、省電力プロセッサメーカーの米PAセミ買収や、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)(AMD.N: 株価, 企業情報, レポート)からの専門家の引き抜きといったアップルの動きを例に挙げ、同社の半導体戦略は少なくとも1年前から明白だったと指摘する。

 米調査会社ブロードポイント・アムテックのアナリスト、ダグ・フリードマン氏は、アップルの半導体開発戦略が事実としてもその実現にはあと2年ほどかかるとみており、「今後1─2年、あるいはそれ以上の間、サプライチェーンに深刻な影響が出るとは思っていない」と語った。

 アナリストの見解によると、アップルが開発を進めるのは、現在はサムスンから調達している電話機のマルチメディア機能にかかわるアイフォーン用のアプリケーションプロセッサだ。

 米FBRキャピタル・マーケッツのアナリスト、クレイグ・バーガー氏は「アップルの根本的な意図は、自社の将来を他社の手に委ねたくないということ」と分析。その上で「アップルにとっては、低い消費電力で高精細な画像処理を行う能力が最大の課題だ」としている。

 アップルとサムスン電子は、ともにコメントを控えている。

 <現サプライヤーには「機会損失」>  続く...

 
 
 
 
 
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